2024.09.11
「若年就労困難者のための包括的就労支援事業」事前評価アンケート途中結果まとめ②(2024年8月現在分)
キャリアbaseは、公益財団法人ちばのWA地域づくり基金様が実施する、休眠預金等活用法に基づいた「若年就労困難者のための包括的就労支援事業」を推進する実行団体に選ばれています。 これまで、事業の“事前評価”のために、高校生や教職員の皆様・企業様向けにアンケートの取得やヒアリングを行ってまいりました。そこで今回のブログでは、8月末までのアンケート結果やヒアリング内容の結果をご報告いたします。 事前評価についての詳細は、コチラのブログをご覧ください。 教員向けアンケートの途中結果(2024年8月現在分) 通信制高校の現状把握として行った教職員のアンケートからは、進路未決定率の高さ、指定校求人の少なさ(9割以上の高校が0と回答)、企業ネットワーク構築の難しさを伺うことができました。 ■教員向けアンケート調査概要 調査方法:アンケートフォームにて回収 調査期間:2024年6月~2024年8月 対象者:教職員 回収数:29サンプル この事前調査のアンケート結果からは、次のような傾向を読み取ることができました。 ■通信制高校 教職員の課題感 キャリア教育や就職指導に使える時間が少ない 就職組への進路指導に長けている職員が少ない 企業と情報共有できる機会が少ない 一般の高卒求人枠では就職活動が難しい生徒がいる 業界や企業・職種について、生徒に幅広く知ってもらえる機会が少ない 企業との情報を連携する機会の少なさだけでなく、生徒に合う求人を見つけることへの課題感が大きく、就職指導に使える時間の少なさやスキル面での不安を抱えている現状を伺うことができました。 また、非常にさまざまなハードルを抱える生徒がおり、教職員の平均年齢が30歳前後で全日制と比べると若く、人材育成が追いつかないまま比較的短いスパンでの異動もあるようです。生徒自身が何をやりたいのか分からないまま就活になるため、支援しづらい課題も抱えています。 企業向けアンケート・ヒアリングの途中結果(2024年8月現在分) 本事業を通じて、不登校経験者やハードルを抱えた高校生を柔軟に受け入れ、採用体制を整えてくれる企業(ステップアップ採用企業)とのネットワーク構築を目指しています。本事業の事前評価では、これまで高卒採用実績がある企業は21社、採用実績がない企業は13社のアンケート結果の回収とヒアリングをすることができました。 ■企業向けアンケート・ヒアリング調査概要 調査方法:アンケートフォームにて回収 調査期間:2024年6月~2024年8月 対象者:企業の代表、採用担当者 等 回収数:34サンプル ■企業の高卒新卒採用状況 ハードルを抱える高校生の採用受け入れにあたり、「補助金等資金面での支援」「社内の受け入れ体制整備に向けた支援」「入社後の人材育成面での支援」など、多角的な支援が求められますが、特に受け入れ体制の整備・入社後の人材育成に対する支援への需要が高めでした。 入社後のフォロー期間や求める支援内容の中で特に多かったのは、本人からキャリアbaseへの個別相談の機会や受け入れ企業同士の情報交換の場、その他、受け入れ企業に対する伴走支援、新入社員同士の交流の場などがあげられています。 今後の本事業の予定 事前評価を経て、ロジックモデルや事業計画・評価計画の見直しを進めており、10月25日には事前評価レビューを実施予定です。 引き続き、高校生や教職員の皆様、企業の皆様と多くの方にご協力をいただきながら、本事業を進めていきたいと考えております。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。