9/18(水)千葉県立小金高等学校・1年生向けの授業にて、グロービス経営大学院で講師をされている中村直太さんに登壇いただきました!
今回のテーマは「問の決め方」です👀
探究の授業に力をいれている高校としても有名な小金高校が、特に丁寧に時間をかけてやっていきたい「問づくり」。3年間の探究プログラムのまさに土台となる部分です。先生方はこの最初の「問い」をどのように設定できるかで、その後の取り組みが変わってくると考え、この度、キャリアbaseミナトリーとして活動を支えてくださっている中村さんにお力添えいただく流れとなりました🌱
中村 直太さんってどんな人?
グロービス経営大学院 経営研究科 教員
株式会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア)で人材紹介事業のキャリアコンサルタントや事業企画(主にCRM/BPR)を経験後、グロービスに入社。経営大学院のマーケティング(学生募集)、名古屋校のマネジメント、新規チームの設立などを経て、現在は顧客コミュニケーション設計や新学習サービスの開発、テキスト・音声・動画コンテンツの制作など、多岐に渡る事業活動に従事。
教員としては、思考系科目『クリティカル・シンキング』、志系科目『リーダーシップ開発と倫理・価値観』を担当。個人としては経営者・アーティスト・ベンチャー起業家など、自分全開で挑む人生を支えるパーソナルコーチとして活動。また経営の総合コンサルティングサービスを提供する企業の社外取締役を務める。
探究学習とは?
犬🐶が大好きな中村さんの緩やかな自己紹介でクラスの雰囲気が和んだところで、まず初めに中村さんが生徒たちに伝えたのは、探究学習とは『自分の問いをみつけ、自分なりの答えを出すこと』という言葉でした。
今回は残暑を考慮して配信型での授業に急遽変更となりましたが、各教室で中村さんのことをじっと真剣に見つめる生徒たちの姿が印象的でした👀
「問」のワーク スタート!
<目次>
①問を広げる
②評価基準を決める
③問を評価する
④個人の問い、グループの問い
⑤問は進化する
まずは問を広げていくために『問を広げるための問い』に向き合いました。
自分が純粋に「わかっていないこと」「知りたいこと」はなに?
自分の興味とテーマが交わる点では、どんな疑問が湧いてくる?
そのテーマについてどのようなことがわかると価値がありそう?
そのテーマにおいてこれまで誰も立てていなさそうな問いは?
生徒たちは自分と対話しながらワークシートに言語化していきます。
次に評価基準を決めて、自分が書き出した問の評価を行います。
①「簡単に答えが出せない、今時点で答えがない問」を探す
②大きすぎず、小さすぎない、適度な問いを設定
③「自分の興味と繋がっているか」という視点で問を評価
「選ぶ前に広げ、選ぶ時は基準を決めることが大切。
選択肢が広がっているからこそ、いい選択ができる。
いい基準があるからこそ、いい選択ができる」
という中村さんのメッセージが生徒たちの心に響いている様子で、みんな夢中でワークに取り組んでいましたね☺
探究学習で身についた『問題設定力と問題解決力』は社会で役に立つ!
最後に、中村直太さんから生徒たちにメッセージ。
探究学習とは、自分の問いをみつけ、自分なりの答えを出すこと。
仕事とは、社会の問題をみつけ、独自の解決で貢献すること。
人生とは、自分の生き方を問い、自分なりの決断を繰り返すこと。
探究学習を本気でやると社会を生き抜く力がつくんです。
そしたら本気でやらない手はないよね?!
中村さんの言葉を受けた生徒たちは、
「なぜ自分たちは探究学習に取り組んでいるのか」
「これからどうやって取り組んでいきたいか」
と、自分の中でモヤっとしていた疑問が整理され、すっきりした表情をしていました。
授業後の生徒アンケートでは、
探究の授業のモチベーションが上がった
問の決め方がわかった
授業が分かりやすかった
早くチームメンバーと話し合いがしたいと思った
など今後の探究活動を楽しみにしている声が多く集まりました!!!
また、「印象に残っていること」では「講師(中村直太さん)」を選択している生徒も多く、授業内容に加え、生徒たちの記憶に残る中村さんのお人柄があったからこそ、生徒たちは90分間の授業の中で楽しく自分自身と向き合いながら、納得のいく問の土台作りができた時間だったのだろうなと思いました☺
改めて中村さん、小金高校のみなさんありがとうございました✨