2024.12.25
『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』が完成!気になる本の中身をご紹介します✨
みなさんこんにちは!
2024年6月、NPO法人キャリアbaseは、休眠預金等交付金を活用した『高校生世代の子育て家庭「くらしと学びの危機」緊急支援事業』(資金分配団体:キッズドア様、READYFOR様)に採択されました!本事業の実行団体として、キャリアbaseでは2024年7月より、通信制高校内における“校内キャリアサロン”の活動を実施しています。
そしてこの度、“校内キャリアサロン”の事業の一環として、『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』という本を制作させていただきました!今回のブログでは本の内容だけでなく、制作にあたっての思いもご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。
1.『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』ってどんな本?
『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』は、これから進路や就職活動について考えはじめていく高校生に向けて制作した本です。本に登場するいろとりドリな大人たちの言葉に触れ、自分なりの“働く”や“将来なりたい自分像”について、考え始めるキッカケにしてほしい、という思いを込めて、たくさんの「高校生を応援する大人」に協力してもらいながら制作を進めてきました。
本の名前に込めた思い
本の名前である『みなとりドリ』と聞いて、「?」を思い浮かべた方も多いかもしれません。実はこの名前にも、たくさんのこだわりが詰まっています。
私たちキャリアbaseは、いつでもひらかれた「おかえりなさい」と「いってらっしゃい」のある港のような存在になれるように、という思いをもって日々活動しています。若者の船出のタイミング、その背中をやさしくそっと押してあげる存在であり、いつでも安心して戻ってくることのできる場所でもありたい。そんな思いが込められています。
この、キャリアbaseの軸となっている「港(みなと)」をベースに、「高校生(皆=みな)」、「いろとりどりに輝く」、さらにはキャリアbaseのサポーターである「ミナトリー」も掛け合わさって、最終的に『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』というネーミングになりました⛵
↑福本さんがネーミング案を考えた際のメモ
このネーミングを考えてくれたのは、キャリアbaseの事務局長である福本さんです✨本の企画を担当した私からの「ネーミングのアイディアをいくつか考えて、次回の会議に出してほしい!」という無茶ぶりを快く受け入れてくれて、なんと12個のネーミング案を出してくれました。そこからキャリアbaseメンバーであれがいい!これがいい!と意見を出し合い、最終的に『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』に決定したのです。
こだわったのは“キャリアbaseらしさ”
『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』を制作するにあたり、一貫してこだわってきたのが“キャリアbaseらしさ”です。よくある進路・就活に関するガイドブックではなく、キャリアbaseだからこそ作れるものを作りたい。そんな思いがずっと根底にありました。
いろいろと試行錯誤した結果、「高校生を応援してくれるたくさんの大人」に出演していただき、たくさんの「言葉」が込められた本を作ろうと決めました。また、本を手に取ってもらうタイミングも、就活が本格的にスタートしてからというよりも、できれば高校2年生の後半くらいのタイミングで手に取ってもらい、就活を緩やかにスタートさせていくためのパートナーのような本になれればと思い、制作を開始しました。
2.『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』の中身をご紹介
『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』は全部で22ページの構成。手に取りやすいB5サイズで制作しています。
本の中には、キャリアbaseスタッフだけでなく「いろとりドリな働く大人たち」に登場してもらい、それぞれの考える「働くとは」や「働く上で大事にしていること」を語っていただいています!また、現役高校生世代と年齢の近い働く先輩たちにも登場してもらいました。
随所に、自己分析や働く上で大事にしたいこと(軸・価値観)を考えてみるワークも取り入れています。いろとりドリな大人の言葉に触れながら、自分自身や自分にとっての働くについて、少しずつ言語化していくことをサポートするような構成となっています。
P1-2
まず最初のページはこちら!キャリアbase理事長、草場さんからのメッセージに加え、キャリアサポーターとして活動している福壽(ふくじゅ)さんや倉持さんからの就活アドバイスも掲載しています。ちなみに、左上の港の絵は、倉持さんが描いてくれた絵を使わせてもらっています!
P3-4
こちらの見開きページでは、キャリアbaseメンバーの「久留島さん(通称:くるさん)」についてご紹介しています。実はくるさんには、過去に不登校・引きこもりだった時期があるそうです。不登校・引きこもりを経験した当事者として、今の高校生世代に伝えたいことをメッセージにしてもらいました。
キャリアbaseが伴走支援をしている高校生の中にも、不登校や引きこもり経験者は多くいますが、くるさんの「“普通”=正解とは限らない、人と違っても大丈夫。」という言葉が、彼ら・彼女らを少しでも勇気づけてくれる、そんなページになれたらいいなと思っています。
P5-6
こちらのページ登場してもらった先輩2人は、キャリアbaseが過去に伴走支援をしてきた生徒です。入社後に感じたことや、これから進路や就活を考える後輩の皆さんへのメッセージももらっています!現役高校生にとって年の近い、身近な先輩からのメッセージは、また違った形で高校生に届いていくかもしれません。
P7-10
ここからはワークのページです。キャリアbaseが実施している年間キャリア教育プログラムでも取り入れている、職業適性検査「RIASEC」に取り組んでいきます。全部で48個の設問に答えていき、自分の性格タイプ、向いている仕事の方向性を知るためのものです。もちろん、この結果がすべてではないですが、「今の自分」の性格はどんな仕事に向いているのかを知る一つのキッカケとして、活用してもらえればと考えています。
P11-18
ここからが『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』で1番こだわったページです!さまざまな業種・職種で働く大人8名に登場していただき、「私にとっての働くとは」「働く上で大事にしていること」を語っていただきました。
年齢も仕事内容も本当に多種多様な皆さまに登場していただきましたが、いろとりどりな大人たちが語る「働く」について知り、高校生が「この考え方なんかいいな」「こんな大人になりたいな」「私もこういうことを大事にしたいな」など、自分にとっての働くとはや、将来なりたい自分像のヒントを集めていくキッカケになればと思っています。
P19-20
こちらはワークのページ、「働く上で大事にしたいことは何だろう?」です。ここにたどり着くまでに、いろいろな大人や先輩の言葉について触れてきたと思います。ここでまた自分自身と向き合ってもらい、自分にとって大切にしたい“軸”を考えていきます。
P21-22
最後のページでは、就職活動の大まかなスケジュールや、進路を考える高校生に向けたメッセージをまとめています。以前にキャリアbaseが高校生世代にとったアンケートの中で、「就職活動、いつから何を始めればいいのか分からない」という不安が大きかったので、こちらのページではざっくりとしたスケジュール感やポイントをまとめてみました。
最後に
最後の裏表紙のページには、キャリアbase事務局長の福本さんからのメッセージを載せています。これから進路に向き合う、不安を抱えている高校生の背中をそっと押していく、最初の一歩に寄り添う。そんな本になれれば嬉しいです。
ーーーーーーー
さて、今回のブログでは、『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』について、本の内容だけでなく制作の裏側や思いについてもご紹介させていただきました。
現在、校内キャリアサロンを実施中の22校の高校には、既にこの本をお届けさせていただいています。もし、他の高校や、高校生世代のサポートを行っている支援機関や団体様で『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』を生徒・高校生に配りたい!というご希望がございましたら、こちらのお申込フォームよりお知らせください。
進路や就活に悩む高校生に、一人でも多く『みなとりドリ。シューカツ応援BOOK』をお届けできればと思っております✨
※BOOKの在庫がなくなり次第、発送を終了とさせていただく予定です。ご希望の際はお早めにお知らせいただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!