2025.10.14
後悔しない進路を選ぶためのヒント~KG高等学院金町キャンパス様(進路セミナー)~
あなたは1日に何回「決断」している?
突然ですが、あなたは何回、1日に何かを決めていると思いますか?
という問いかけから、KG高等学院金町キャンパスで校内キャリアサロン内での「進路セミナー」が開催されました。💡校内キャリアサロンについてはこちらをご覧ください。
今回は4名の生徒に向けて、キャリアサポーターの菅谷さんが講師として1時間お話をしました。
投影場所がなかったため、手持ちのタブレットを見せながら、生徒へ配った資料を付け合わせて話を進めていきます。

話は戻りまして、先程の「1日に何回くらい決めているか?」ですが、生徒からは10回? 15回?などの声があがりました。「朝ごはんを何にするか」「学校に行くか行かないか」といった小さなことから、私たちは常に何かを選んでいますよね。
ケンブリッジ大学の研究によると、人間は1日に最大で35,000回もの決断をしているそうです。これだけたくさんの決断をしていると、「決断疲れ」という言葉があるのも納得できます。
その中でも、「進路を決める」ということは、人生の中でも特に大きな決断の一つです。
今回、菅谷さんは、そんな大切な進路選択で後悔しないためのヒントをお話してくれました。
「こういう大人もいる」から学ぶ、進路は変えてもいいんだ
「一度決めたら、ずっとその道を進まないといけない」なんて思っていませんか?菅谷さんは自己紹介を兼ねて、進路の変化を話します。
- 高校時代は、ドラマを見てカウンセラーに興味を持ち、東京に出たい、吹奏楽をやりたいという思いで進学を決意
- 卒業後、非常勤で教員として働く
- 教員の経験から対話型授業に興味を持ち、大学院で教育の研究をする
現在は、そういった経験を経て、パラレルキャリア(※)という形で常にアップデートしながら楽しく働いているそうです。生徒のみなさんには「こういう大人もいるんだな」と感じてくれたら嬉しいな、と菅谷さん。進路は一度決めたら変えられないものではありません。いつでも人は変われるということを伝えていました。
※パラレルキャリア:本業と平行して、別のキャリアも描くこと(ピーター・ドラッカーが提唱しました)
自分の中で「正解」にしていけばいい
進路を考える際、「いい会社に入って、いい仕事をすること」だけが、あなたの人生の正解ではありません。
そして今「やりたいことがない」と感じているなら、まずは「やりたくないことを外していく」という方法もおすすめです。興味のないこと、合わない環境を消去法で除外していくだけでも、選択肢はぐっと絞られていきます。
大切なのは、誰かに言われたからではなく、自分で調べて考えて進んでいくこと。そして、最終的には自分の中でそれを「正解」にしていくことです。
どうしても合わなければ逃げてもいいのです。
あなたの人生の主役は、あなた自身なのですから。
就職後のギャップを埋める4つのステップ
セミナーの後半では、大学、専門学校、就職といった各進路のメリット・デメリットを調べるワークを実施しました。
生徒の皆さんは、一人ひとりがしっかりと考え、自分の言葉で発表してくれました!

どんな進路にも必ずメリットとデメリットがあります。大切なのは、憧れやイメージだけで決めず、徹底的に「調べる」「見にいく」「比較する」ことだと伝えます。
特に、描いていたイメージと現実との間に生まれる「ギャップ」は、後悔の原因になりがちです。
このギャップを埋め、納得のいく進路を選択するために、次の4つのステップを最後にお話しました。
- 自己分析をする:自分が人生で何を大切にしているかを深掘りする
- 情報収集をする:会社の情報や学校の情報を徹底的に見て、調べる
- 職場見学へ必ず行く:百聞は一見に如かず。雰囲気を肌で感じる
- 興味ある仕事のアルバイトを経験してみる:できる範囲で実務を体験してみる
このセミナーで、参加した生徒からは
「いろいろな選択肢があることがわかった」
「就活のメリット・デメリットがわかってためになった」
といった感想が聞かれました。
校内キャリアサロンを活用しよう!
校内キャリアサロンは、生徒たちが気軽に寄れる居場所のような空間を目指しています。
進路の相談はもちろんですが、まずは雑談から。
サポーターに慣れてきたら、少しずつお話してみてください。
一人で抱え込まず、自分の気持ちを整理したい、なにか話してみたいと思ったときは、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
生徒の皆さん、ご参加いただきありがとうございました!
