
2025.05.19
【令和7年度】オンライン教職員セミナーを実施しました! カシマ教育グループ(鹿島学園・鹿島朝日・鹿島山北)さま
5/14(水)、キャリアbase代表の草場が講師として登壇し、全国の鹿島学園高等学校・鹿島朝日高等学校・鹿島山北高等学校の教職員の皆さまに向けた、オンラインセミナーを実施しました。 今回の教職員セミナーでは、主に『全国高校統一応募用紙の変更について』確認していきました。 〇30年ぶりの改訂 変更点を従来の応募用紙と比較して確認していきました 〔履歴書の変更〕 (1) 性別欄を削除 (2) 学歴・職歴欄を在籍校欄と職歴欄に変更 (3) 趣味・特技欄を削除 (4) 志望の動機欄を志望の動機・アピールポイント欄に変更 調査書も改訂へ 就職希望の生徒の企業応募の際、生徒の書いた履歴書とともに教職員が作成し一緒に送る重要な書類である「調査書」も内容が改訂されました。 企業が高校生に求める人柄、主体性、協働性の情報が、より重視されるようになり、従来の応募用紙では、こうした「人物評価」に関する情報が十分に反映されにくかったため、記入欄が拡充・明確化されたそうです。高校生の活動も多様化していて学外活動含め生徒本人からも教職員視点からも“アピール”できるように整備されてます。 「特記事項」欄は、特に様々な背景を抱える生徒との就活伴走をする先生にとって、これまで以上に生徒や保護者との就活の方向性の確認や意思疎通が大事になるとともに、いろいろな角度から理解を深め人物像を捉えた後押しが求められているということを学びました。 [特記事項] (1) 休学の期間がある場合 (2) ⻑期⽋席中の学校以外の場における学習状況などを把握している場合 (3) 職業の特性等において必要な要件として、⾝体状況(視⼒及び聴⼒など)及び配慮事項の記載が求められる場合 最後の質疑応答でも様々な声があがるなか、アンケートから現場の教職員の困りごとが垣間見られました 生徒の希望がなかなか決まらず、動き出すまでに時間がかかってしまい一次応募に間に合わないことが多い 時間がない 求人票を見ただけでは生徒にあった企業なのか、判断できない グレーゾーンの生徒・保護者との認識のずれがある 今日のお話にもありましたが、グレーゾーン、引きこもりなど、進学も就職も難しい生徒をどのように卒業後孤立しないようにしていくかが課題 心療内科に通院している生徒で、保護者が就職を希望していても生徒が希望しない、という場合や、発達障がいや統合失調症を抱えている生徒で、こちらが就職を斡旋するのに躊躇してしまう場合があります。以前、引きこもりを克服し通信制高校を卒業したものの、就職後3週間ほどで音信不通になってしまった例などもあるため、生徒、企業、どちらにも不利益しかないような就職もあると感じました。明らかに手帳持ちの生徒の場合は、保護者の理解を得られることが多いのですが、グレーだったり保護者が認めたがらない場合の進路指導が大変難しく感じています 半数近くがコミュニケーションが難しかったりする生徒で、なかなか進路決定までおいきれない状況にある キャンパス所在エリア周辺の外部機関がなく、行動範囲が狭い生徒が多い 障がいのある生徒については支援施設があるが、それ以外の生徒に対する連携はわからない 普段から毎日通っている生徒たちではないので、なかなかじっくりと進路に向き合える時間が取れない。アルバイトをしているわけでもなく、通信制の高校生にとって、4月から急に週5、8時間労働はハードルが高いと本人も家族も感じている ご参加いただいた皆様、ありがとうございます!