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個別就労支援|集団討論(グループディスカッション)が選考にある生徒のケース

個別就労支援|集団討論(グループディスカッション)が選考にある生徒のケース | 個別就労支援

2024年度卒業の高校生の就職活動は、9月16日から選考(面接)が始まりました。

キャリアbaseでは連日、面接対策を実施しています。企業によって筆記試験や適性検査もあるため、個別に応じたサポートを行っています。生徒一人に対して、採用面接官が1~3人という個別面接のケースはこれまで何度も行ってきました。

今回は、高校生の就職活動では珍しい集団討論の面接対策を行った生徒のケースをご紹介します。

高校生の就職活動では珍しい、集団討論とは?

集団討論とは、大学生の就職活動では見慣れたグループディスカッションのことです。

集団討論は、これまでの高卒新卒の就職試験ではあまり見かけませんでした。大手企業は、大卒採用で行うグループディスカッションを、高卒採用にも取り入れて実施しているところがあります。また、面接よりも人物像が理解しやすいので、今後も集団討論は増えていきそうです。

今回の生徒が受ける企業の場合、集団討論実施当日にテーマが発表され、20分で議論と発表を行う内容になっています。

練習では、当日テーマが発表されることを想定して対策を行いました。

【集団討論のテーマ例】
『成長するのに必要なのは成功か、失敗か』
『文化祭と体育祭、ひとつしかできなかったらどちらをやりたい?』
『どのような環境であれば高卒新入社員は成長できるか』

今回の応募企業の集団討論は、『チームで議論した発表内容に対して、質疑応答を高校生同士で行う』までが試験内容です。

1チーム3~4人に分かれて数チームで議論をし、まとめた内容を隣同士のチームで発表し合います。隣チームからの質疑応答に答えるためにも、チームで考えた内容を相手に伝える対話力も必要です。

◆集団討論が行われる理由

元気な挨拶ができること・敬語が使えることは当然求められますが、今回生徒が応募した企業は、求める人物像に「コミュニケーション力がありチームワーク力を発揮できる方」とあります。

チームワーク力は、個別面接では見えません。

集団討論を通じて、チームとして他者とどのような関わり方をするのか、チームワーク力やコミュニケーション力を確認されます。相手の意見の聞き方や受け取り方、討論への参加意欲なども見られます。チームワーク力を求める企業であるため、求める人物像に合致するかを選考内で確認するために集団討論を行っているようです。

◆集団討論で見られる選考ポイント

集団討論では、テーマに沿って意見を出しながらチームとしてまとめなければいけません。テーマから議論がずれないということはもちろんですが、時間内に複数人の意見をチームとしてまとめる団結力も必要になってきます。

特に、集団討論ではポジショニングが大切です。討論では、人の話を聞くことはもちろんですが、自分の意見を押し付けることはマイナスポイントになります。ポジショニングのコツとして、“相手を否定せず、自分の考えを伝える”を大切にするよう伝えました。

集団討論の事前対策

集団討論の事前対策では、生徒が応募した企業に合わせて、時間は20分。討論テーマは、その場で発表するスタイルで行いました。3人1組になり、試験官役からその場でテーマを発表されて議論を進めます。

20分の持ち時間をどのように使うのか、体感してみたことでいくつか改善点が出てきました。

◆集団討論 事前対策での改善点

役割決めが大切

初めて顔を合わせる高校生が多い中、20分と時間が限られているため、話を進める順番や役割を決めよう。タイムキーパーは特に重要。

メモができるかは企業次第

メモはできないものとして相手の話を聞き、進めていくこと。メモに集中することなく、相手の話を聞くことに集中する練習を行いました。

意見交換をしたら、オウム返しで伝える

相手の話をオウム返しで伝えることで、自分にも話を落とし込める。また、テーマから話がずれてきていないかを確認できる。

相手の意見を尊重しながら自分の意見を伝える

いろいろな意見を尊重しながら、みんなはどう思うか確認しつつ、まとめていく。

◆集団討論 事前対策での生徒の様子

優しい性格の持ち主である生徒は、相手の意見を尊重する傾向が強く、自分の意見が消えがちでした。発表する際は、相手の意見を受け止めつつ、自分の意見も盛り込んでいけるようにすることを伝えています。意見をまとめる力を発揮するためには、練習を重ねることが大切です。

また、何度か個別面接の対策はしているため、受け答えはとてもハキハキとしていて元気さが伝わる好印象でした。発表の時だけでなく、集団で討論している場面でも、相手に聞こえるように配慮した声量で伝えられる練習もしておくと、試験官も聞き取りやすいことを伝えています。

集団討論の面接試験当日に向けて

集団討論の対策は、試験当日に向けて3回行いました。

2回目の練習の時には、「人の意見をまとめることが苦手」だと言っていました。しかしながら、複数回の練習を重ねたことで、生徒の持ち味が出てきたようです。最後にチームとしての意見を発表する点が、一番ストロングポイントを活かせる生徒なので、 最後の取りまとめと発表を「自分がやりたい」と手を挙げることにチャレンジするように伝えています。

チームとして発表するには、「自分の意見も大事にしながらメンバーの意見もまとめていくために、 話した人の話をもう一度、要点をまとめて繰り返して確認することをやってよう」と伝えて送り出しました。

さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ

キャリアbaseはこれまで、さまざまな事情を抱えて不安や悩みを抱えた高校生に寄り添ってきました。高校2年生までは進学を希望していたけれど、3年生になってから就職へ進路変更した人もいます。今回紹介した生徒も、進学を希望していましたが、夏になって就職へ進路変更した経緯があります。

進路変更は、それまで思い描いていた状況から大きな変化があるため、「どうしたらいいのかわからない」と何から行動したらいいのか戸惑うことばかりかと思います。また、高校生の就職活動は、学校から企業へ応募したり応募書類に調査書が必要だったりと、一人で活動を進めていくことが難しい側面もあります。

キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。相談できる人がいないという場合は、無料で利用ができますので、ぜひキャリアbaseを頼ってください。

キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。
メール:https://career-base.jp/contact/
Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

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