2025.03.31
【個別就労支援】卒業後の採用に向けて就職活動中の生徒のケース

3月も最終日となりました。今年度もいろいろな課題を抱える生徒に出会い、2024年度の終わりを迎えます。
内定が9月に決まった生徒も、二次応募で決まった生徒も、高校の卒業式が終わった3月下旬に決まった生徒もいました。しかしながら、面接を受けた会社から残念な結果が届き、卒業後の今も就職活動を進めている生徒もいます。
今回は、高校卒業後の5月に内定が決まるよう就職活動を継続している生徒を紹介します。
進学から就職への切り替えが進んでいない
今回紹介する生徒は、進学を希望する生徒でした。家庭の事情もあり、高校卒業後は一度就職をしてお金を貯めてから学校に行くことを決めています。
1社目の就職試験を受けましたが、残念な結果が届きました。
次の2社目に向けて活動していましたが、消極的な様子です。働くことに対して現実味を帯びておらず、就職活動へ気持ちが切り替えられていない様子も見受けられました。
1社目を受けた理由は、「お金の面で安定しそう」で、「駅から近い」ということです。次の2社目を受けると決めていますが、求人の選択が進んでいません。
「なるべく早めにお金を貯めたい」「なるべくなら自分に合った職業がいい」と事務職が良さそうな感じがしたようです。
自分の得意・不得意が整っていない様子
たくさんの求人票を見ていると、自分の適性に合った職場がどこなのか混乱してきます。今回の生徒は、3月上旬に面談をした際は、自分の得意・不得意、興味があることが整っていないようでした。
まずは、自分がどんな仕事をしていきたいのか、働きながらお金を貯めて学校へ通学する目標もあるため、どれくらいの収入だと目標を達成できるのかも問いかけていきました。
希望の給与や通勤時間、自分ができそうだと感じる職種も判断が難しい様子です。
◆求人票に色を付けて視覚で整理する
求人票は文字だけの情報になり、多くの求人票を見ていくと自分の希望が混乱してきます。
そんなときは、紙に印刷した求人票と二色のペンを用意して、自分が求める条件を視覚で理解するための作業がおすすめです。
求人票を1件1件見ながら、例えば「この職場は自宅から近くていいな」と思ったらピンク、「この時間帯で働くのは難しいかもしれない」と思ったら青のそれぞれマーカーを引いていきましょう。
すると、いろいろな求人票を見た後に、ピンクのマーカーが多く引かれている求人は自分が求めている職場環境であり、青のマーカーが多い職場は自分にとっては合わないと分かってきます。
多くの求人を見ているだけだと、頭の中が混乱してどの求人が自分に合っているのか分からず、パンクしてしまうので、求人票に色づけすることをやってみましょうと伝えました。
今回の生徒は、ゴールデンウイーク明けに内定が決まるよう就職活動を継続します。3月までに全員の次の所属先を決められませんでしたが、相談の数が増えるにつれて今回ご紹介したケースも増えていきそうです。
卒業後「誰に相談したらいいのかわからない」方へ
高校在学中は、高校の先生と連携を進めながら就職活動をすることができますが、卒業後は「誰に相談したらいいのかわからない……」と困っていませんか?
学校卒業後は、多くの求人情報を持っているのはハローワークです。
けれど、「どうしたらいいのかわからない」そんな時は、キャリアbaseを頼ってください。現状の話を聞きながら、悩みを整理することや求人の探し方など状況に合わせて一緒に見つけていきましょう。
キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。