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探究授業「職業講話」に登壇しました!(茨城県立竜ヶ崎第一高等学校さま)

探究授業「職業講話」に登壇しました!(茨城県立竜ヶ崎第一高等学校さま) | ガイダンス

茨城県立竜ヶ崎第一高等学校で開催された、高校2年生向け探究授業「職業講話」に、for next group(キャリアbaseグループ会社) CBO大坪が登壇いたしました!

茨城県立竜ヶ崎第一高等学校では、『地域に貢献できる確かな社内問題解決能力』を持った人材育成をテーマに行われている探究の授業の1コマとして、社会人による職業講話が実施されています。

今回の職業講話では、7名の講師が2年生7クラスそれぞれで、各講師の経験から地域にフィールドワークに出る前のヒントとして、問題解決の講義を行いました。デザイナーである大坪は、デザイン思考による問題解決のワークショップを実施いたしました!

茨城県立竜ヶ崎第一高等学校について


茨城県立竜ヶ崎第一高等学校は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校として知られています。

新たな「強み」として強化していくべく、竜ヶ崎第一高等学校では「探究」にも2年前より力を入れて取り組んでいます。
生徒は2年間(1年2年の2年間)週2コマで『地域に貢献できる確かな社内問題解決』をテーマに、街一帯をフィールドにして探究の授業に取り組まれています。

主なテーマは、シャッター街となっている商店街の課題解決など市役所や地域の方の声をもとに設定されています。
2年間で、何度も課題解決のPDCAを回す実習型のカリキュラムを設計し、問題解決の『秘訣・方法・型を学ぶ』指導を心がけていらっしゃいます。

龍ケ崎は人口減、駅も利用者減で、駅がなくなると学校の存続にも影響しうる、街とは一心同体・運命共同体。
そのため、行政とも問題を共に解決するパートナーとして取り組んでいく構えで連携、地域創生による地域と学校のリブランディングを目指して、2019年より着任した太田垣淳一校長が変革に取り組まれている高校です🏫

デザイン思考による問題解決のワークショップ

時代はこれから、Industry4.0(第四次産業革命)からSociety 5.0に入っていきます。
Society 5.0は、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する『人間中心の社会(Society)』と言われています。

『人間中心の社会(Society)』に必要なもの

『人間中心の社会(Society)』の中で、『問い』を立てる大切さについてお話をしました。

大坪:
『人間中心の社会(Society)』に必要なものはなんでしょう?

それは、正しく『問い』をたて、『ヒトは何に喜び、何に困っているか?』に深く切り込んでいくことであり、そのためにはヒトに『憑依するほどの共感』ができる感性を持つことがとても大切です。

日常は、何事もないように過ぎていきます。
『問い』を立てないと「疑問」は生まれません。
こういうモノだから(仕方ない)・・・という疑問を持たず、問いを立てない思考が習慣化すると、ヒトの持つ「問題」も「解決策・得たい価値」も感じることができなくなり、ヒトに共感を覚える感覚がどんどんと失われていきます。

人に寄り添い共感する感性無くして、イノベーションはおきません。

「デザイン思考」は世界平和につながる

「デザイン思考」の必要性についてもお伝えいたしました。

大坪:
『問い』を立てることこそがデザイン思考の本質です。
これからの時代、疑問を持ち、問いを立てる日常の些細な機会を逃さないように習慣にしていくことが、デザイナーだけでなく『誰にとっても』とても大切です。

デザイン思考を多くの企業が経営に取り入れはじめ、「誰にとっても大切な思考の1つ!」と言われているのはこのような理由からです。

みんなと考えていきたい『デザイン(設計)思考』とは、自己表現ではなく、人が目的を達成できるために「どんなモノ・サービス」を通じて「どんな体験や感情」を提供すべきか。
「見た目」も含めたあらゆる目的達成のための「機能」を考えつくして、設計する思いやりの多様な表現のことです。

相手(人間)軸で考えて生まれた「思いやり」が形になったものこそ、デザインの本質です。
つまり、 デザイン思考から生まれたモノやサービスで世の中全てが包まれたら、愛情があふれ、地球はとても豊かな場所になる。

大袈裟に聞こえるかもしれませんが・・・ ヒトが正しく「デザイン思考」の定義を理解し、 デザイン思考で考えられることは「世界の平和につながる!」と私は信じています。

総合探究「職業講演会」後の生徒の感想

生徒のみなさんより、職業講演会後にとてもうれしい感想をいただきました。
一部をご紹介させていただきます。

  • 自分は都市づくりに携わりたいと思っているので講師の方のプロフィールを探して興味をもって受講できたが、デザイン思考によって人と人を繋ぎ、誰かを幸せにできることを慈悲的な態度で取り組んでいるのかなと思って感心した。 講師の方の相手を肯定するポジティブな性格をまず見習う必要があると感じた! デザインは縁遠いと思っていたが身近なところにも溢れていて誰にとっても必要不可欠だと感じました。

  • 人が住みやすくなるような街のデザインをする仕事にすごく興味が湧いた。実際に絵を描いたり、具体例を見せていただいたりしたので、わかりやすかった。

  • 私も将来こどもホスピスを設立したいという夢があるので、起業に興味があり、ユーザー目線になって考えることについて、詳しく知りたいな と思っていたので、すごく実りのある1時間となりました!感謝でいっぱいです!こどもホスピスの設立には、多くのお金がかかり、なんだか とっつきにくいイメージが少しだけありましたが、大坪さんの、お金は価値を保存する容器だという言葉を聞いて、こどもホスピスはそれだけ 価値がある建物であり、子供たちを幸せにするために、これからも努力しようと思えました!本当にありがとうございました!楽しかったです!

  • 無意識に自社都合になってしまっているという話を聞き、相手が困っていることを解決し自分がいなくていい世界を目指していくことが本当に するべき重要なことだと感じさせられる、考えを改めていく重要性に気付かされた。失敗を恐れずにどんどん挑戦をし、デザイン思考を試して 自分のものにしていきたいと強く思った。

  • 今まで自分が思っていた価値観とは違った考えや想像力があって将来どんな仕事をしたいかがより明確な方向に近づいた気がします。勉強のモ チベーションにも繋がるのでたまに自分で調べて色々な人のお話を聞いてみたいなと思いました。

  • 人を思うこと、人のためにものを作ることということの難しさを実感した。 また憑依するほど共感するという言葉が印象に残った。

  • 自分がいらない世界を考えるという言葉がとても印象に残りました、また自己中心になって考えないように注意したい。

講演会後は、「続きを聞きたい!」「いろいろ教えて欲しい!」とのお声もいただきました!

デザイン思考を身近に感じていただけたワークショップになったのかなと思います。みなさんの今後の探究学習や進路のヒントになれば幸いです。

茨城県立竜ヶ崎第一高等学校のみなさん、ありがとうございました!

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