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【個別就労支援】面接練習を繰り返し行ってきた生徒たち | 個別就労支援

【個別就労支援】面接練習を繰り返し行ってきた生徒たち

キャリアbaseでは、今年度もさまざまな生徒の面接対策をしてきました。面接練習初回は、言葉が出てこない生徒も、敬語が苦手な生徒も、姿勢が悪い生徒もいます。 しかしながら、面接対策を繰り返したことで、面接練習の場で敬語が使えるようになり、質問にも答えられるようになって内定につながった生徒たち。さまざまな背景を抱えながら、卒業までに就職することを目標に、ときには落ち込みながらも復活して、面接練習に取り組んでいました。 内定が決まるまでは、大きな不安を抱えることもあったはずです。何とか乗り越えようと、何度も面接練習を行って、企業との面接当日を迎えました。 今回は、面接対策でキャリアbaseから生徒へどのようにアドバイスをしているかお伝えします。 面接では敬語・口癖・語尾に気をつけよう! キャリアbaseへ相談があった生徒は、就職すると決めてから毎日のように学校の先生や自主練、キャリアbaseとの面接練習を重ねています。 毎回フィードバックし、生徒が気をつける点を自覚して、次の練習では意識して改善してきました。 ■敬語が話せない場合 就職の面接の場では、敬語を使います。高校生にとって、敬語は日常の生活ではなじみがないため、使い慣れていない生徒ばかりです。謙譲語、尊敬語も間違えます。けれど、面接対策の場で繰り返し話して使うことで、面接当日までには敬語で話すことができるようになりました。 高校生に「改善しよう」と伝える敬語(一部)は、以下の言葉です。 応募先企業のことは「御社」 ※履歴書に書くときは「貴社」 拝見しました 伺いました いただきました 自分が行う行動に対して尊敬語を使うこともある高校生。面接の場では緊張もしていて、使い慣れない言葉に戸惑う様子もあります。 ■口癖や疑問形の話し方がある場合 面接の場では、敬語に気をつけるだけではありません。高校生にとっては当たり前に使う言葉であっても、面接の場にはそぐわない言葉があります。 「大丈夫です」 「気合で」 「なんか」 「えっと」 特に口癖は目立つところがあるため、気をつけるように伝えることもあります。 「大丈夫」は便利な言葉かもしれませんが、質問に回答するときは「●●なので、問題ありません」と答えるなど、「大丈夫です」で終えないように、改善内容も合わせて生徒へフィードバックします。 また、本人の意識はないものの疑問形で話す生徒もいます。例えば、「直接しているところ?その点も素晴らしいと思いました。」といった話し方です。 口癖や語尾は、面接官の年代や受け取る側にとって面接の場所では印象が悪くなってしまうこともあるため、本人は無自覚な場合が多いのですが、面接練習をする中で伝えて改善できるようにサポートしています。 ■面接の場で姿勢が悪い場合 面接練習では、身なりだけでなく、姿勢についても改善してきました。生徒自身は、いつも通りに椅子に座っているつもりで、姿勢は意識していません。 猫背で姿勢が悪い 顔がどちらかに傾いている 足や手が動き過ぎている 椅子は深く腰掛けない 面接の場と考えて見たときには、姿勢の悪さからちょっと気だるそうな様子がうかがえる場合があり、姿勢は意識しようと伝えます。 姿勢は、わざと無礼な態度を取るつもりがなくても、採用担当者に「姿勢が悪い」と感じられないようにしたいものです。練習で本人に姿勢を正すように繰り返し伝えることで、面接を受ける態勢を整えています。 面接の質問への答え方や語尾は練習で変わってくる 面接練習の初回は、質問をしても沈黙する生徒や答えに詰まる生徒、語尾が消えかけて何を言っているのか聞き取れない生徒もいます。 しつこいようですが、練習あるのみ。何度も練習をすることで、生徒自身も面接の雰囲気に慣れて、話す内容も整理ができてきます。 ■言葉が出てこない 言葉は練習していくと話せるようになります。面接での受け答えがスムーズになるコツは、練習量です。 高校生が苦手な質問に、「最近感動したこと」「最近気になったニュース」があります。素敵なことや驚かれるような内容ではなく、話しやすい身近なところで少し探してみましょう。 質問への回答は、これまでの経験を相手に伝わるよう具体的なエピソードを交えながら話します。よくある面接質問だけでなく、生徒の返答からさらに深堀り質問で聞いていくことで、生徒自身の考えが深まり、答える内容が整理できてきます。 初回は質問に対して沈黙だった生徒も、質問された内容をもう一度答えるにはどのように答えるか整理していくことで、話せるようになりました。 ■語尾が消えるように話す 日常会話では「なんとなく」「雰囲気で」話しても、相手に伝わることもありますが、面接の場では語尾をはっきりと話しきるように練習をしています。 語尾が小さくなっていく癖がある生徒もおり、話が終わったのか続くのか、採用担当者側が聞き取りにくい・判断しづらいことがありました。さいごまで「音」を、相手に届ける話し方を意識するよう伝えています。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 卒業が目前という時期になりましたね。「就職したいけど何をしたらいいのかわからない」という場合は、すぐにでも学校や保護者の方、周りにいる信頼できる大人に相談してください。キャリアbaseは、いつでも高校生からの相談を受け付けており、お金はかかりません。 高校卒業までに内定を取れるよう就職活動を進めるためには、1日でも早く、学校へ応募先企業を伝えて、応募が可能か先生に確認してもらい、「調査書」もほしいところです。調査書は学校で作成する書類で準備に1~2週間かかります。在学中に就職活動を進めましょう。 悩んでいて動けないままだと、企業への就職試験の応募ができずに高校卒業の日がきてしまいます。「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、動き方がわからない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくことも可能です。 卒業に向けて、進路変更をする方や就職活動の進め方がわからない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

【高校生の就職活動】応募前職場見学に行っていない生徒の面接対策 | 個別就労支援

【高校生の就職活動】応募前職場見学に行っていない生徒の面接対策

高校3年生は、卒業まで残り3ヵ月を切りました。 ついに卒業式まであとわずかとなり、就活も終盤です。12月以降に学校から相談があった生徒は、引き続き個別伴走支援を行っています。 今回は、職場見学へ行っていない企業に応募した後、キャリアbaseへ面接対策の依頼があった生徒のケースを紹介します。 職場見学に行っていないなら、ホームページを見よう! キャリアbaseでは、就職後のミスマッチを可能な限り防ぐために応募前の職場見学へ行くことを推奨しています。 今回相談があった生徒は、別の企業へ職場見学に行って応募したようですが、残念ながら内定につながらなかったようです。次の応募先として決めた企業の面接練習。話を進めていくと、職場見学に行っていないことが分かりました。 ■応募先企業の情報収集は丁寧にする 志望動機を答えるときに、「家族が関わっている仕事内容であるため、深い興味を示しました。」と答える生徒。けれど、「弊社のホームページをご覧になって、どのような企業だと思いましたか?」と聞くと、「見ていない」と答えます。 『深い興味を示した』けれど、スマートフォンからも確認ができる応募先のホームページを見ていないのでは、「本当に、うちに就職したいのかな?」と採用担当者は思ってしまいます。 職場見学に行っていないのであれば、どのような企業なのか情報収集は徹底しましょう。求人票はすみずみまで確認し、企業のホームページにはその企業が取り扱う商品や企業理念、採用ページでは働く先輩などたくさんの情報が掲載されています。しっかりと内容を確認して、自分がこの企業を応募して、どのような社会人になりたいのか言葉にできるといいですね。就職活動は、準備8割。面接当日までの準備が大切です。 ■求人票からその職種に求められそうなことをイメージする 今回紹介した生徒が応募する求人は、野菜を取り扱う総合事務です。事務ではありますが、広報や販売にも関与することもあり、企業の顔にもなります。オリジナルブランドも取り扱う企業であるため、総合事務のポジションでは、お客様に野菜の魅力を伝えて広めることも重要な仕事になりそうです。 求人票を見て、面接ではどのようなことが聞かれるか、自己紹介や志望動機、長所短所といった自分のことを伝えるだけでなく、応募する求人はどのようなことを求められて、そのために自分に何ができるか、何をしたいかを答えられるよう面接練習ではサポートしています。 今回紹介した生徒が応募する求人であれば、おすすめのレシピくらいまで言えると良いですね。「この企業で働きたい」という意欲が伝わるかと思います。 就職後の通勤をイメージしよう! 今回紹介した生徒の場合、職場見学に行っていないため、自宅から現地までの通勤にどれくらい時間がかかるのか確認しました。すると、「車で40分くらい」と言います。求人票に書かれている就業場所を地図で一緒に確認しましたが、あまり場所が分かっていない様子です。 自宅から職場までどれくらいの時間がかかるのか体感がないため、面接当日までの間の時間を使って、自宅から就業先まで行ってみることを伝えました。 現地に足を運ぶことで、地図上では確認できない様子が分かると思います。就職後に、「通勤がつらい」という理由で退職にならないよう、通勤のイメージをしてもらうことにしました。 質問の回答は矛盾を生まない面接対策でサポート 生徒と面接練習を行っていると、自己紹介や志望動機、長所と短所は準備をしているので割とスムーズに回答します。しかしながら、生徒が答えた志望動機から深掘りした質問をしていくと、矛盾を感じる点があります。 面接練習では、さまざまな角度や返答からの深掘り質問で答える練習を行ってきました。矛盾やギャップを感じた点は生徒へ正直に伝えながらも、本人の想いや気持ちをどのように伝えるか、一緒に考えながら面接対策のサポートを行っています。 生徒からは「最近のニュース見てなくて答えづらかったです。」や「深く聞かれてどう答えたらいいのか分からなかったです。」と振り返りがありました。面接の雰囲気の中で答える練習と合わせて、もう一度答えるとしたらどのように答えるか何度もやり取りをしながら、面接の準備を面接日前日までしています。 生徒の準備が整った上で、面接試験を受けてもらいたいと考え、対策を行ってきました。面接対策は、何度も面接練習ができる余裕があると、面接当日は心持ちが変わってきます。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 卒業が目前という時期を迎え、「就職したいけど何をしたらいいのかわからない」という場合は、すぐにでも学校や保護者の方、周りにいる信頼できる大人に相談してください。キャリアbaseは、いつでも高校生からの相談を受け付けており、お金はかかりません。 高校卒業までに内定を取れるよう就職活動を進めるためには、1日でも早く、学校へ応募先企業を伝えて、応募が可能か先生に確認してもらい、「調査書」もほしいところです。 悩んでいて動けないままだと、企業への就職試験の応募ができずに高校卒業の日がきてしまいます。「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、動き方がわからない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくことも可能です。 卒業に向けて、進路変更をする方や就職活動の進め方がわからない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

就職活動は、面接対策だけではない。適性検査と筆記試験対策はどのようなものがある? | 個別就労支援

就職活動は、面接対策だけではない。適性検査と筆記試験対策はどのようなものがある?

キャリアbaseでは、進学から就職に変更になった生徒やさまざまな事情により二次応募から就職活動を行うことになった生徒の個別面談を行い、就職活動のサポートを行っています。 就職試験は、面接だけではない企業もあります。これまで、キャリアbaseで面接対策と合わせて筆記試験対策のアドバイスも行ってきました。 今回は、就職活動をする高校生に筆記試験対策においてアドバイスしていることをお伝えします。 高校生就職活動の適性検査と筆記試験 求人票(高卒)の2枚目には、選考方法の記載があります。 面接だけの企業もありますし、面接・適性検査の企業もあり、面接・学科試験であったり、面接・その他でWEB試験を取り入れている企業もあります。 企業によって選考方法の内容は変わるので、キャリアbaseの面談の中で応募したい企業が決まったら、選考方法を確認するようにしています。 ■適性検査 適性検査の内容は、企業によって異なり、足し算を制限時間内に答えるストレス耐性を図るものや、日頃の行動や考えに選択式で答えていく適性検査など、さまざまです。 適性検査のみで選考されるのではなく、面接だけではわからないその人の適性を確認するため行われます。適性検査の総合的な答えから、どのような人なのか傾向をつかむために行われ、それ以外にもどのような組織に合いそうか、技術職では手先の器用さを把握するためにも使われます。 適性検査だけの場合は、質問に「あてはまる」「あてはまらない」であったり、「Aに近い」「Bに近い」といった回答をしていくもの、「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3つの選択肢のうちのどれかを選んで答えるものであったりと、ほぼ事前の対策は必要ありません。 ただし、仕事上での適性を見るために適性検査は使われるので、日常での自分の状態ではなく、アルバイトをしているときの自分の状態で適性検査を受けるようアドバイスをしています。 ■筆記試験 筆記試験は、事前に知っているのと知らないないのとでは当日の心持ちも変わります。計算問題や漢字、読み書きといった問題、一般常識問題などさまざまです。 SPIやGAT-H、V-CATなど特有の筆記試験を選考方法にしている企業もあります。書店で対策本が売られている試験もあり、その場合は手元に用意して3周ほど問題を解くよう伝えています。 面接試験対策と違って、筆記試験の場合は受ける本人が努力するしかありません。筆記試験で残念な結果が届いた生徒もいますし、筆記試験があるから応募を避ける生徒もいます。 職場見学から応募書類の準備まで取り組んだ中、高校生自信が筆記対策ができるよう試験の傾向を伝えるなどでサポートしています。 筆記試験の対策がおろそかになりがちな生徒が多数 面接対策はキャリアbaseで行ったり、キャンパスで先生と事前に練習をするなどをしたりして対策が行われています。しかしながら、筆記試験は「対策はされましたか?」と問いかけると「できています!」と答える生徒はあまりいないのが現状です。 面接当日に筆記試験も行われる場合がほとんどですが、「SPIってなんですか?」「GAT-Hって?」という状態で、キャリアbaseとの面談の翌週が面接当日という生徒もいます。 求人票を見て、「この企業へ応募したい」と決めたら、求人票2枚目の選考方法も確認し、筆記試験がある場合はその試験に合わせた対策を行いたいものです。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 卒業が見えてきた時期を迎え、「就職したいけど何をしたらいいのかわからない」という場合は、すぐにでも学校や保護者の方、周りにいる信頼できる大人に相談してください。キャリアbaseは、いつでも高校生からの相談を受け付けており、お金はかかりません。 年明けから高校卒業までに内定を取れるよう就職活動を進めるためには、1日でも早く、学校へ応募先企業を伝えて、応募が可能か先生に確認してもらい、「調査書」もほしいところです。 悩んでいて動けないままだと、企業への就職試験の応募ができずに時間が過ぎてしまいます。「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、動き方がわからない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくことも可能です。 卒業に向けて、進路変更をする方や就職活動の進め方がわからない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

【個別就労支援】9月の職場見学から、選考の応募が遅れた生徒のケースの場合 | 個別就労支援

【個別就労支援】9月の職場見学から、選考の応募が遅れた生徒のケースの場合

12月に入り、年末年始が見えてきました。年内に就職活動を進めたい場合、調査書の申請期日に注意が必要です。調査書は、学校へ申請して1週間~2週間ほど時間を要します。 高校生の就職活動では、企業への応募に「履歴書」と「調査書」が必要です。年内の「調査書」の申請期日は、12月上旬までの通信制高校のキャンパスもあります。 履歴書には写真も必須ですので、応募書類に不備がないよう準備を進めていきましょう。 さて、今回は9月上旬に職場見学へ行った後、11月中旬に企業へ応募する連絡をしたけれど、採用が充足して面接が受けられなかった生徒を紹介します。 選考の応募連絡が遅くなり、面接前に採用枠が充足 今回の生徒は、職場見学から応募意思を企業へ伝える(応募可能か確認する)まで、2ヶ月半ほど時間が空いています。9月上旬に職場見学へ行ったっきりでその間、企業とコミュニケーションを取っていませんでした。企業側へ応募が可能か確認ができたのは11月中旬。 連絡した時点では、まだ採用枠の充足はなかったものの、数日後、別の生徒の内定が決まったようです。 生徒自身は、職場見学へ行った企業の面接を受けるつもりで面接練習を行いましたが、希望の企業の採用枠が充足したため面接を受けることができませんでした。 1回目のキャリアbaseとの面接練習では、応募しようと決めた企業で面接を受けるつもりでいたため、2回目の面談時には生徒自身の戸惑う様子が見て取れました。 ■二次応募の就職活動では応募スピードが大切になる 高校生の就職活動では、ルール上、生徒と企業で直接やり取りすることができません。生徒が企業へ応募する際は、学校を通じて応募します。 今回の生徒のケースは、生徒と学校の先生、学校と企業間でのコミュニケーションが十分でなかったため、応募可否の確認が遅くなり、その間に採用枠が充足して、選考面接を受けることができませんでした。 10月以降の二次応募の場合、採用枠がすぐに埋まる企業は多いです。そのため、応募の意思が決まった時点ですぐに学校の先生へ「ここへ応募したいです」ということを伝えて、先生から企業へ応募が可能か確認するスピード感が大切になってきます。 12月という時期は、さらに採用活動の進捗は日々変わります。 今回の生徒は、他の企業を探すところから再度、就職活動を進めることになりました。「職場見学をしてから次の応募先を決めたい」という本人の意向を尊重しながら、伴走していきます。 【関連ブログ】 高校生の就職活動に必要な、応募書類を準備しよう! さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 秋以降は、進学希望でいたけれども、様々な事情で就職に進路変更を考えている高校生が増えてくる時期です。一方で、ハローワークの「高卒就職情報WEB提供サービス」はシステム上、掲載されたままですが、採用枠は埋まっている場合があります。 二次応募を行っている企業も今回ご紹介したケースのように、数日後には採用枠が埋まってしまいがちです。 12月後半は年末年始で9連休の企業が多く、企業の採用活動も一時ストップしてしまいます。年内に就職活動を進めるためには1日でも早く、学校へ応募先企業を伝えて、応募が可能か先生に確認してもらい、「調査書」もほしいところです。 悩んでいて動けないままだと、企業への就職試験の応募ができずに時間が過ぎてしまいます。「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、動き方が分からない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくことも可能です。 卒業に向けて、進路変更をする方や就職活動の進め方が分からない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。相談は無料です。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

【お礼】法人第3期活動報告会を開催しました! | 個別就労支援

【お礼】法人第3期活動報告会を開催しました!

11月19日(火)、20日(水)、キャリアbase法人第3期活動報告会を開催いたしました。今年は、夜の部・昼の部と2日間の開催となりました。当日は、平日の夜・お昼時にもかかわらず、70名近い皆さまにご参加いただきました。ご参加いただきました皆さまには、この場を借りて改めてお礼申し上げます。 また、今年の活動報告会には、運営サポートとして4名のミナトリーの方にもご協力いただきました!昨年はキャリアbase職員のみでの運営だったところから、ミナトリーの皆さまと一緒にイベント運営をできるようになり、とても心強く思っております。改めましてありがとうございました! ※“ミナトリー”についてはコチラをご覧ください。 さて、今回のブログでは、簡単にではありますが活動報告会の様子をご紹介いたします✨ 1. キャリアbaseの設立背景 NPO法人キャリアbaseは2021年11月に設立し、無事に法人第3期を終えることができました。今回の報告会では、冒頭に、キャリアbase設立の背景についてお伝えしました。このお話はこれまであまり発信してこなかったこともあり、「キャリアbase設立の背景をこれまで知らなかったので、お話を聞けてよかったです!」といった感想もいただきました。 キャリアbaseは設立後、次のようなステップで歩んできています。 法人第1期:キャリア教育の実施を中心に活動 法人第2期:キャリア教育の活動に、個別就労支援・居場所の活動が加わる 法人第3期:“ミナトリー”と共にキャリアbaseを拡大させた1年 特に法人第3期は、「関係人口の増加」というテーマで、たくさんのミナトリーの皆さまに活動に加わっていただいた1年間となりました。   2. 支援事例・卒業後の生徒の活躍をご紹介 活動報告のパートでは、いつも現場の最前線で生徒たちと向き合っている、当団体の事務局長・福本や、あすリード部の倉持より日頃の活動のご報告をいたしました。その後、支援事例・卒業後の生徒の活躍紹介パートでは、理事長の草場から事例のご紹介をさせていただきました。 昨年は、年間で108名の生徒へ個別伴走支援を届けましたが、今年度は10月末の時点で既に120名を超える生徒の伴走支援を行っております。生徒たちの抱えるハードルも複雑になっていますが、今回は実態を知っていただくために、個人情報に配慮するため一部フィクションも交えながらお話しさせていただきました。 報告会終了後のアンケートでは、この「支援事例・卒業後の生徒の活躍紹介」のパートが1番印象的だったというお声をたくさんいただきました。一部、アンケートでいただいた声を紹介させていただきます。 個別の支援事例が大変印象に残っています。とても根気強く丁寧に接したからこその子どもの変化だと思いますが、何かのきっかけでこんなにも人は輝けるのだと痛感しました。 支援事例のご紹介、生徒さんが成長されたご様子に感動いたしました。 また、事務局長の福本さんの「無色透明で現場に入る」「何かあったときに思い出してもらえる存在になる」という言葉が印象的で、私も、子どもたちにとって、そんな大人でありたいと感じました。 1人ひとりの感情に向き合って丁寧にサポートされている様子が良く伝わりました。事業が拡大していく中でも、個々に向き合う姿勢を両立できるように頑張って欲しいです! 実際の支援事例を伺い、対処療法のような一時的な形ではなく、本人が自律するところまで本当の意味で伴走していらっしゃるところに大変感動しました。 子供たちが自分の意思で頑張ろうとしている姿に感銘を受けました。 3. 今後の展望・ビジョン 後半パートでは、キャリアbase法人第4期の活動テーマや、今後のビジョンについてお伝えさせていただきました。法人第4期については「寄ってたかってキャリア教育」を一つのテーマに、これまで以上に多くの方に、実際の活動への参画や運営に携わっていただけるよう、巻き込み力も強化していきたいと考えています! 4. 参加者交流 会の最後には、ご参加いただいた皆さま同士の交流会のお時間も設けさせていただきました。参加者同士、意外な繋がりが見つかったり、意外な共通点で盛り上がったり・・・和やかな雰囲気となりました。交流会に参加いただいた方からは、 交流会で、様々な背景をお持ちの方々の社会課題に真摯に向かう姿勢に感銘しました。 キャリアbase推しです! こんなに個性的なメンバーが揃っているNPO団体は見たことがないです! いろんなキャリアの方が参加されており、こんなメンバーが支える場を作れると何でもできそうな気がしました。 といった感想をいただきました。 交流会まで含めると、約2時間におよぶ長丁場となりましたが、みなさまのご協力のおかげで素敵な会にすることができました。改めて、ご参加いただきました皆さま!本当にありがとうございました。 キャリアbaseでは今後もこうした支援者さまとの交流を大切にしながら活動を続けてまいります。みなさま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

【個別就労支援】7月から300求人を確認しても、応募先が決め切れずに卒業しそうな生徒のケース | 個別就労支援

【個別就労支援】7月から300求人を確認しても、応募先が決め切れずに卒業しそうな生徒のケース

11月に入り、二次応募の面接対応を行っています。二次応募は、求人数が減っていく中での就職活動です。 キャリアbaseには、「内定」という嬉しい結果報告も増えてきた中、個別伴走支援の面談も、これから面接を受ける生徒の面接対策も引き続き行っています。 高校生の就職活動の場合、応募書類に必要な「調査書」は学校の先生へ申請が必要です。調査書は、企業へ応募書類と一緒に提出しなければいけません。調査書は作成が完了するまでに1~2週間かかり、年内は12月上旬までに申請が必要な学校もあります。 調査書の準備期間も踏まえて、今回は4ヶ月の期間で300件というたくさんの求人を見てきて、応募先が決め切れずに動けないまま卒業しそうな生徒の個別伴走支援のケースを紹介します。 7月から確認した求人票が300件超えの生徒の場合 高卒新卒求人は、2024年度も7月1日に解禁されました。学校の先生を通じて生徒は、厚生労働省が提供する「高卒就職情報WEB提供サービス」から、多数の求人票を見ることができます。 今回紹介する生徒は、自宅から通える範囲でピックアップして確認した求人票は300件を超えた11月、未だにどの企業へ応募するのか決め切れずにいました。 ■生徒が就職先として求める条件 今回の生徒は、過去の失敗が大きなトラウマになっていて、一歩を踏み出すことが怖い状況にありました。アルバイトは1年以上同じところで続けていますが、正社員として働くことにとても慎重になっており、希望求人条件の優先順位がつけられずにいる状況です。 2社ほど職場見学に行っていますが、生徒自身がその職場と合わないと感じたようで、さらに慎重になっている様子が伺えます。 求人票をいくつか一緒に見ながら話を進めますが、どれも外せない就労条件のようです。求める条件としては、以下の通りでした。 正社員で働きたい 手取りで18万円の給与を希望 年間休日115日ほしい 勤務時間は9時から18時といった、朝早くなく夜遅くにない時間帯 家から近い 人と接する仕事はしたくない 責任が生じる職種は避けたい(店長職など) 人が多い街は疲れるから行きたくない 威圧的な人がいない職場を希望 現在続けているアルバイトを継続する道もあることを伝えますが、親を安心させたい気持ちがあり、高校卒業後は正社員での就業を希望することが確認できました。 ■職場見学から先が進められない現状 7月から求人票を確認して、2社職場見学へ行った企業の話を聞いてみると、希望の条件と正反対の職種や企業です。希望の就業条件と正反対の企業に何か気になる点があるのか、聞いていきます。 興味がある仕事だが責任(店長職など)が生じるのは避けたいと感じた 接客は苦手だが現在のアルバイトは接客もある仕事をしている 気になる仕事と現実にギャップがある 楽しそうなイメージがあったが人間関係が大変に感じた など 職場見学に行った企業以外に、先生に紹介された求人票に全部目を通すも「自分に合わない」ということで、3社目以降の職場見学に行けていません。面談を進める中、生徒が希望する条件や優先順位も定まっていない様子です。 まずは、学校の先生も交えた面談の中で、優先順位を整理していきます。 興味がある仕事だけど人間関係で頑張らないといけないか、働く上でモクモクできるけどそこまで興味をそそられない仕事と比べると気持ちとしてはどうかを尋ねました。生徒からは、モクモクと進める仕事を希望すると回答がありました。 また、正社員で働くことに、「失敗できない」という意識も強い様子です。高校を卒業しても、1社だけしか働く場所がないわけではなく、大人も何度も転職をしているから、最初の1年という考えで探すともう少し気が楽になるかもということを伝えました。 ■求人票の文字のみで就職先の情報収集に限界 今回の生徒の場合は、正社員として働くことに大変慎重になっていますが、優先順位から絞った3社目以降の職場見学へ数社行くことが次のステップです。 「あれも」「これも」となっている状況から、自宅から通える範囲内には限られた求人になることや、勤務可能な範囲から確認すると求める給与も難しくなること、希望の条件に全部当てはめると求人がなくなってしまうことを伝えます。 また、二次応募以降になると、12月後半は企業仕事納めになるため、11月中に3社目以降の職場見学に行った方が良いことも伝えました。 職場見学に行った2社が希望と違ったため、次のアクションが起こせずにいますが、求人がなくなっていくことを伝えると、求める就労条件の優先順位を整理して、自宅から通える範囲の求人をいくつか絞って職場見学に行くことにしました。 文字だけの情報収集では、「合わない」で終わってしまいそうな就職活動を、職場見学で働く人を見たり、話を聞いたりすることで求人票だけでは得られない情報に触れてほしいと願います。 今回の生徒は、求人票を見たり、職場見学に行ったりと就職活動をしているけれど、応募先が決まらないケースでした。希望と適性が異なる企業や職種の職場見学に行っているため、大変慎重になっています。しかし、二次応募以降は採用枠がさらに限られてくるため、次のアクションを早々に行うよう伝え、11月中に応募先企業を決めるようにしています。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 秋以降は、進学希望でいたけれども、様々な事情で就職に進路変更を考えている高校生が増えてくる時期です。一方で、企業側はハローワークの「高卒就職情報WEB提供サービス」に求人は掲載されているものの、採用枠は一次応募で埋まった場合があります。二次応募はさらに、すぐに採用枠が埋まってしまいがちです。 来月は12月になり、後半は年末年始で9連休の企業が多く、企業の採用活動も一時ストップしてしまいます。年内に就職活動を進めるためには11月末までには学校へ応募先企業を伝えて、「調査書」もほしいところです。 悩んでいて動けないままだと、企業への就職試験の応募ができずに時間が過ぎてしまいます。「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、動き方が分からない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくことも可能です。 卒業に向けて、進路変更をする方や就職活動の進め方が分からない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。相談は無料です。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

【高校生就労支援】二次応募に向けての面接対策 | 個別就労支援

【高校生就労支援】二次応募に向けての面接対策

9月の一次応募で就職試験を受けて残念な結果となった生徒は、しばらくの期間落ち込んでいました。10月の終わり頃から気持ちを切り替えて、二次応募の就職試験に向けて対策をしています。 年末が見えてきた中、高校の単位取得と卒業後の所属先として「内定がほしい」という想いと、複雑に絡み合いながらも前に向かって一歩ずつ進もうとしています。 一次応募の面接の振り返り 一次応募の面接から1ヶ月ほどが経過している生徒もいます。学校の先生とキャリアbaseとの連携はありましたが、生徒と試験後に直接面談をするのは久しぶりです。一次応募の面接について、振り返ることから始めました。 面接でできたこと 面接でできなかったこと 言いたかったけど伝えられなかったこと 上記3点を中心に、一次応募の面接について振り返ってもらいました。 暗記した内容を答えるのではなく、企業からの質問には自分で考えて整理し、自分の言葉で伝えることも練習していた生徒たち。本番当日は、緊張を乗り越えて面接を行ってきた様子をしっかりと話してくれました。 ◆面接対策とは別の質問で答えに困った生徒のケース 一次応募に向けて数回面接対策をして、本番が近づいてくる中での面接対策は笑顔が見られた生徒。面接本番では、予想していた質問ではない企業側からの質問に、あいまいに答えてしまい、モヤモヤと心残りがあるという振り返りでした。 生徒からは、 面接対策で何度も繰り返した「長所・短所」は聞かれなかった 通信制高校へ編入した理由を練習よりもグッと深く質問された 転勤についてどの範囲までであれば可能かについて答え方がわからなかった など 面接本番の企業側の質問や返答した内容について教えてくれました。 面接練習で答えていた内容と同じような質問があったものの、より深く聞かれることは想定していなかったようで戸惑いが見て取れました。 ◆緊張で笑顔・明るさが出せなかった生徒のケース 一次応募の面接練習では、自分の意見を自分の言葉で伝えようとする生徒。18歳という年齢から見ると、とても落ち着いた様子が見受けられます。面接練習では、緊張もあるため、笑顔や明るさがないと気になる点がありましたが、面接対策ではない面談の時間では笑顔が見られていました。 生徒からは、 とても緊張したこと 面接後に試験官とコミュニケーションを取ったこと 笑顔や明るさが欠けてしまったこと など もともと落ち着いた印象を受ける生徒で、面接本番に笑顔を出すことができなかったと振り返っていました。練習でも言葉に詰まることがあり、企業との面接でも固まってしまうこともあったようです。 生徒の努力が次の試験につながるよう、二次応募に向けてサポートしていけたらと思います。 二次応募に向けての取り組み 10月以降二次応募からは、ほとんどの企業で複数応募が可能になります。生徒自身が気になる企業や仕事内容、通勤の時間などを含めて、どの企業へ採用選考の応募をするのか、先生からのアドバイスと自分の意向と様々な狭間の中で決めている様子です。 2社に絞り込み、それぞれ志望動機を考えて応募書類の履歴書を作成している生徒もいます。 学校のレポート作成や授業がある中、就職活動を並行するのはとても大変です。通信制高校に通う生徒は、アルバイトもしている場合があります。時間の調整をしながら、面接本番の日までの間に、何度も先生やキャリアbaseと二次応募先の企業の採用選考に向けて対策をしていました。 ◆面接対策 一次応募から練習を重ねている生徒は、どのような質問も自分で考えて、自分の言葉で伝えようとしています。時折、言葉に詰まることはありますが、諦めずに何とか回答しようという意欲が伝わりました。 一次応募の面接で心残りだった質問を敢えて二次応募の面接練習で聞くことで、どのように答えたらいいのか、アドバイスからさらに自分の言葉でまとめていました。 聞かれたことに対して、具体的なエピソードを入れながら質問に回答する練習を重ねています。 ◆筆記・適性検査対策 大手企業の中には、大学生のSPIと変わらない適性検査の内容を取り入れています。特有の適性試験は、事前の対策が必要です。面接対策は何度でもサポートができるのですが、適性試験ばかりは本人が対策のために何度も問題を解く必要があります。 オススメの参考資料を伝えながら、問題を何度も解いてみることを伝えました。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 秋以降は、進学希望でいたけれども、様々な事情で就職に進路変更を考えている高校生が増えてくる時期です。一方で、企業側はハローワークの「高卒就職情報WEB提供サービス」に求人は掲載されているものの、採用枠は一次応募で埋まった場合があります。 来月は12月になり、年末年始を迎えると、企業の採用活動も一時ストップしてしまいます。年内に就職活動を進めるために、「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくことも可能です。 卒業に向けて、進路変更をする方や就職活動の進め方が分からない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。相談は無料です。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

【個別就労支援】繊細な関わりの中で本人の「希望」を見過ごさない関係構築 | 個別就労支援

【個別就労支援】繊細な関わりの中で本人の「希望」を見過ごさない関係構築

10月からは、高校生の就職活動では複数応募が可能な時期になりました。9月に採用選考を受けた生徒の中には、残念ながら不採用連絡が届いた生徒もいます。気持ちが落ち着き、次のステップへ向かう準備が整い次第、サポートを行う予定です。 就職に進路を決めた生徒だけでなく、通信制高校の就労支援の現場では、進学か就職か悩む生徒が多数います。学校から相談があった生徒の初回面談では、自信を無くし、自己肯定感が低い状況の生徒。個人の意思を最大限尊重しながら、関係構築を進めております。 ケース1|自己肯定感が低い自覚からか、諦めているような発言がある 通信制高校に編入した生徒は、小学生の頃に中学受験で勉強を必死に頑張りました。第一志望の学校へ入学することができましたが、燃えつき感が強く、徐々に勉強の授業についていけない状況になった過去があります。 キャリアbaseとの面談の際は、自己肯定感が低い状況でした。過去の環境と現在の自分。現実と向き合い後悔しています。一方で、進路について後回しにして考えてこなかったけれど、卒業まで5ヶ月という期限が見えてきたようです。少し先の未来を考えるようになってきています。 就職先は、希望にあがっていた旅行会社の受付が募集をしていることを知ると、強い興味を示した生徒。職場見学を学校の先生に設定していただき、見学に行きました。 もう1件ほど見学に行き、比較検討の材料にしてもらう予定です。ただし、勉強も頑張った過去を持つ生徒であるため、就職だけに選択肢を絞らず、大学進学についても並行して、学校見学やゼミの研究など情報収集を進めていくようにしています。 ケース2|生徒の中で今どこに最も必要性を抱いているのかを模索 もう一人の生徒は、希望していた高校は家庭の事情により入学できず、別の学校へ入学したものの馴染むことが難しく、不登校になっています。現在のところ、出席率は足りている状況です。 生徒との面談はこれからになりますが、 学校以外で気軽に進路などを相談できる場所がほしい 同世代の高校生と関わる活動をしたい さまざまな求人情報を知りたい 就職活動の進め方を教えてほしい など、周りの友人やきょうだい、保護者以外の人と関わりを持つ中で、これまで気づかなかったことや自分の気持ちに向き合うきっかけが生まれたらと願っています。 これまでも、不登校の生徒のサポートをしてきた中で、学校の先生や友人以外の同世代の高校生、大人と関わることで新たな居場所で、その子なりのコミュニケーションを取る様子を見てきました。様々なきっかけや可能性を模索しながら、生徒本人の希望がつながるサポートを心掛けています。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 就職活動は秋以降になると、求人数が減り、募集している企業が少なくなってきます。「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくこともできます。 卒業に向けて、進路選択をする方や就職活動の進め方が分からない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。相談は無料です。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

2023年度、生徒を採用してださった企業様に入社後の様子を伺いました! | 個別就労支援

2023年度、生徒を採用してださった企業様に入社後の様子を伺いました!

9月某日、2023年度卒の個別就労支援で伴走した生徒を採用してくださった企業様に、生徒の入社後の様子を伺いました! 昨年度の就職活動中、すでに企業から内定をいただいていましたが、企業側の都合により再度別の就職先を考えることになった生徒がいました。将来の夢がはっきりしていて、熱意のある生徒でした。 12月ごろの出来事でしたが、キャリアbaseの連携先企業の採用責任者の方にご相談したところ、真摯に対応してくだり生徒に職場見学の機会をつくってくれました。 職場見学に行った生徒は「ここで働きたい!」と強く思い、面接を受け、無事内定をいただくことができました。生徒の「今」に向き合ってくださった企業様に心より感謝しています。 入社して半年、生徒は一生懸命働きながら、自分の夢を追いかけているようです✨ キャリアbaseが伴走している生徒たちの中には、生徒の思いもよらないタイミングで、本人の意思とは関係なく、急にピンチを迎えるケースもありますが、最後まで生徒に寄り添い、社会への一歩を伴走していきたいと思います!

『令和5年若年者雇用実態調査の概況』から読み解く、キャリアbaseの個別就労支援 | 個別就労支援

『令和5年若年者雇用実態調査の概況』から読み解く、キャリアbaseの個別就労支援

厚生労働省より『令和5年若年者雇用実態調査の概況』が、9月下旬に発表されました。 参考資料:令和5年若年者雇用実態調査の概況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/4-21c-jyakunenkoyou-r05_gaikyou.pdf 本調査は、「事業所調査」と「個人調査」があります。事業所側と労働者側の両方から回答を得ることによって、若年労働者の雇用状況や若年者の雇用実態を把握することができます。 本調査対象の若年労働者とは、調査基準日現在で満15~34歳の労働者を指します。 『令和5年若年者雇用実態調査』事業所調査結果の概要 調査実施年の結果や産業別、事業所規模別で比較することで、若年者雇用の実態が見えてきます。労働者に占める若年労働者の割合は低下していることが分かりました。 ◆若年労働者がいる事業所の割合 事業所調査によると、令和5年(2023年)10月1日現在で、若年労働者が就業している事業所の割合は73.6%。平成30年(2018年)調査では76.0%、平成25年(2013年)調査では80.7%であったことから、この10年で若年労働者が就業している事業所の割合は7.1ポイント低下していることになります。 5年単位の調査から、年々若年労働者の割合が減っているのが分かります。 ◆事業所規模別 若年労働者がいる事業所の割合 1,000名以上の事業所規模になると若年労働者がいる事業所は99.4%、30人~99人の事業所は92.9%、5~29人の事業所になると69.5%です。30人~99人の事業所と比較すると、5~29人の事業所は23.4ポイント低下しています。 ◆過去1年間に正社員で採用された産業別若年労働者の割合 過去1年間(令和4年10月~令和5年9月)に、正社員として採用された若年労働者がいた事業所の割合は 33.4%です。産業別に見ると、「金融業,保険業」で56.2%、「情報通信業」で53.1%、「学術研究、専門・技術サービス業」で43.7%の順で高くなっています。 一方で、採用された若年労働者がいなかった産業は、「鉱業・採石業・砂利採取業」で71.3%、「宿泊業、飲食サービス業」で65.8%、「卸売業・小売業」で62.8%となっています。 『令和5年若年者雇用実態調査』若年労働者の採用状況 事業所調査によると、若年正社員の採用選考にあたり、高校生が含まれる新規学卒者の重視した点は以下の結果が出ています。 1位:「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」 79.3% 2位:「コミュニケーション能力」74.8% 3位:「マナー・社会常識」58.6% 上記の結果を見てキャリアbaseの個別就労支援の現場についてお伝えすると、「マナー・社会常識」の点については、受ける企業の業種に合わせて服装や髪型の指導も行っております。例えば、食品を扱う企業である場合は、前髪が目にかからないようピンでとめる工夫や髪の毛全体を見て清潔感があるよう、第三者の視点から改善を伝えることもあります。 また、企業は「コミュニケーション能力」を重視する傾向が高いため、採用選考を受けるまでに、コミュニケーション能力の見られ方や勤労意欲、職業意識などを重点的に、企業側の質問から答えられるよう練習を重ねています。 本調査の結果を受けて、事業所が求める「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」や「コミュニケーション能力」、「マナー・社会常識」は、今後も生徒に寄り添いながらしっかりと伝えていけたらと改めて感じました。 『令和5年若年者雇用実態調査』若年労働者の定着について 事業所調査から、過去1年間(令和4年10月~令和5年9月)に自己都合により退職した若年労働者がいた事業は、40.9%とあります。 一方で、若年正社員の「定着のための対策を行っている」事業所は73.7%。前回(平成 30 年)調査より「労働時間の短縮・有給休暇の積極的な取得奨励」を実施する事業所割合が大きく増加して職場環境の改善が図られています。 個人調査内の「初めて勤務した会社で現在も働いているかどうか」を見ると、「勤務している」が 55.5%、「勤務していない」が 42.7%となってます。 初めて勤務した会社をやめた理由については、以下の順となっています。 1位:「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」 28.5% 2位:「人間関係がよくなかった」26.4% 3位:「賃金の条件がよくなかった」 21.8% 4位:「仕事が自分に合わない」 21.7% さらに、勤続期間別に見ると、1年未満の期間では「人間関係がよくなかった」と回答した割合が最も高くなっています。勤続期間が短いほど、「人間関係がよくなかった」の回答が高い傾向です。 ・3か月未満:52.3% ・3か月~6か月未満: 40.1% ・6か月~1年未満:37.4% 「人間関係がよくなかった」理由については、実際に働く中で分かってくる問題・課題になるかと推察しますが、ミスマッチを減らすためにも、キャリアbaseでは、これからも応募前の職場見学を推奨しながら選考までにできることを伝えていけたらと思います。 参考資料:厚生労働省令和5年若年者雇用実態調査の概況 P19.表17 性・年齢階級・最終学歴・雇用形態・初めて勤務した会社での勤続期間階級、最終学校 卒業後初めて勤務した会社をやめた主な理由別在学していない若年労働者割合 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/4-21c-jyakunenkoyou-r05_gaikyou.pdf 若年労働者の雇用定着についてキャリアbaseができること 『令和5年若年者雇用実態調査の概況』から、若年労働者が年々減っている状況が分かり、日本の労働問題も垣間見ることができるのではないでしょうか。若手の労働者は、今後も減っていく傾向が高いです。 貴重な若手労働者の雇用が定着できるよう、キャリアbaseの個別就労支援では、一人ひとりが抱える状況や課題について丁寧にヒアリングを重ねながら伴走支援を行っています。 中には公開求人での就職が難しい生徒もいます。その場合は、学校の担任の先生、進路指導の先生とも連携しつつ、ときに企業の採用担当者とコミュニケーションを取りながら、目の前の生徒が採用内定となった働く企業で活躍できるよう可能な限りのサポートをしています。 2024年卒の生徒の個別伴走支援は、10月初旬時点で60名を超えました。中には内定が決まった生徒がいますが、進学か就職か迷っている生徒も多数おり、これからさらに進路変更をする生徒も出てきます。 一人ひとりの話に耳を傾け、誠実かつ丁寧に寄り添った就労支援をこれからも続けていけたらと考えております。 \ご寄付・ボランティア募集中です!/ 今後も安定した支援体制を継続していくためには、団体の財政基盤と人員体制の強化が必要です。さまざまな背景を抱える高校生に寄り添い、伴走する活動を継続していくためにも、月額寄付サポーターやボランティアの募集を強化しています。 ご寄付・ボランティアについては、コチラをご覧ください。

個別就労支援|集団討論(グループディスカッション)が選考にある生徒のケース | 個別就労支援

個別就労支援|集団討論(グループディスカッション)が選考にある生徒のケース

2024年度卒業の高校生の就職活動は、9月16日から選考(面接)が始まりました。 キャリアbaseでは連日、面接対策を実施しています。企業によって筆記試験や適性検査もあるため、個別に応じたサポートを行っています。生徒一人に対して、採用面接官が1~3人という個別面接のケースはこれまで何度も行ってきました。 今回は、高校生の就職活動では珍しい集団討論の面接対策を行った生徒のケースをご紹介します。 高校生の就職活動では珍しい、集団討論とは? 集団討論とは、大学生の就職活動では見慣れたグループディスカッションのことです。 集団討論は、これまでの高卒新卒の就職試験ではあまり見かけませんでした。大手企業は、大卒採用で行うグループディスカッションを、高卒採用にも取り入れて実施しているところがあります。また、面接よりも人物像が理解しやすいので、今後も集団討論は増えていきそうです。 今回の生徒が受ける企業の場合、集団討論実施当日にテーマが発表され、20分で議論と発表を行う内容になっています。 練習では、当日テーマが発表されることを想定して対策を行いました。 【集団討論のテーマ例】 『成長するのに必要なのは成功か、失敗か』 『文化祭と体育祭、ひとつしかできなかったらどちらをやりたい?』 『どのような環境であれば高卒新入社員は成長できるか』 今回の応募企業の集団討論は、『チームで議論した発表内容に対して、質疑応答を高校生同士で行う』までが試験内容です。 1チーム3~4人に分かれて数チームで議論をし、まとめた内容を隣同士のチームで発表し合います。隣チームからの質疑応答に答えるためにも、チームで考えた内容を相手に伝える対話力も必要です。 ◆集団討論が行われる理由 元気な挨拶ができること・敬語が使えることは当然求められますが、今回生徒が応募した企業は、求める人物像に「コミュニケーション力がありチームワーク力を発揮できる方」とあります。 チームワーク力は、個別面接では見えません。 集団討論を通じて、チームとして他者とどのような関わり方をするのか、チームワーク力やコミュニケーション力を確認されます。相手の意見の聞き方や受け取り方、討論への参加意欲なども見られます。チームワーク力を求める企業であるため、求める人物像に合致するかを選考内で確認するために集団討論を行っているようです。 ◆集団討論で見られる選考ポイント 集団討論では、テーマに沿って意見を出しながらチームとしてまとめなければいけません。テーマから議論がずれないということはもちろんですが、時間内に複数人の意見をチームとしてまとめる団結力も必要になってきます。 特に、集団討論ではポジショニングが大切です。討論では、人の話を聞くことはもちろんですが、自分の意見を押し付けることはマイナスポイントになります。ポジショニングのコツとして、“相手を否定せず、自分の考えを伝える”を大切にするよう伝えました。 集団討論の事前対策 集団討論の事前対策では、生徒が応募した企業に合わせて、時間は20分。討論テーマは、その場で発表するスタイルで行いました。3人1組になり、試験官役からその場でテーマを発表されて議論を進めます。 20分の持ち時間をどのように使うのか、体感してみたことでいくつか改善点が出てきました。 ◆集団討論 事前対策での改善点 役割決めが大切 初めて顔を合わせる高校生が多い中、20分と時間が限られているため、話を進める順番や役割を決めよう。タイムキーパーは特に重要。 メモができるかは企業次第 メモはできないものとして相手の話を聞き、進めていくこと。メモに集中することなく、相手の話を聞くことに集中する練習を行いました。 意見交換をしたら、オウム返しで伝える 相手の話をオウム返しで伝えることで、自分にも話を落とし込める。また、テーマから話がずれてきていないかを確認できる。 相手の意見を尊重しながら自分の意見を伝える いろいろな意見を尊重しながら、みんなはどう思うか確認しつつ、まとめていく。 ◆集団討論 事前対策での生徒の様子 優しい性格の持ち主である生徒は、相手の意見を尊重する傾向が強く、自分の意見が消えがちでした。発表する際は、相手の意見を受け止めつつ、自分の意見も盛り込んでいけるようにすることを伝えています。意見をまとめる力を発揮するためには、練習を重ねることが大切です。 また、何度か個別面接の対策はしているため、受け答えはとてもハキハキとしていて元気さが伝わる好印象でした。発表の時だけでなく、集団で討論している場面でも、相手に聞こえるように配慮した声量で伝えられる練習もしておくと、試験官も聞き取りやすいことを伝えています。 集団討論の面接試験当日に向けて 集団討論の対策は、試験当日に向けて3回行いました。 2回目の練習の時には、「人の意見をまとめることが苦手」だと言っていました。しかしながら、複数回の練習を重ねたことで、生徒の持ち味が出てきたようです。最後にチームとしての意見を発表する点が、一番ストロングポイントを活かせる生徒なので、 最後の取りまとめと発表を「自分がやりたい」と手を挙げることにチャレンジするように伝えています。 チームとして発表するには、「自分の意見も大事にしながらメンバーの意見もまとめていくために、 話した人の話をもう一度、要点をまとめて繰り返して確認することをやってよう」と伝えて送り出しました。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseはこれまで、さまざまな事情を抱えて不安や悩みを抱えた高校生に寄り添ってきました。高校2年生までは進学を希望していたけれど、3年生になってから就職へ進路変更した人もいます。今回紹介した生徒も、進学を希望していましたが、夏になって就職へ進路変更した経緯があります。 進路変更は、それまで思い描いていた状況から大きな変化があるため、「どうしたらいいのかわからない」と何から行動したらいいのか戸惑うことばかりかと思います。また、高校生の就職活動は、学校から企業へ応募したり応募書類に調査書が必要だったりと、一人で活動を進めていくことが難しい側面もあります。 キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。相談できる人がいないという場合は、無料で利用ができますので、ぜひキャリアbaseを頼ってください。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

就職面接対策|思いこみから自分を縛り上げがちな生徒のケース | 個別就労支援

就職面接対策|思いこみから自分を縛り上げがちな生徒のケース

9月に入りました。高校生の就職活動は、9月16日から面接が解禁されます。履歴書・調査書を応募する企業へ提出を終えた生徒は、面接対策を進めています! 高校生の就職活動はとてもタイトなスケジュールで、9月5日から応募書類の受付が始まると、9月の3週目には企業で面接が行われる時期になります。 高校生は、応募企業の面接対策や筆記対策など、連日、面接に向けて準備を進めています。そこで今回のブログでは、個別就労支援の面接対策の現場について一部を紹介していきます。 キャリアbaseで行っている面接対策 キャリアbaseの面接対策では、応募企業の人事担当者として生徒と面接練習を重ねていきます。1回目は、これまで学校で練習してきたことや自主練習で対策を練ってきた面接内容を確認します。 学校の担任の先生など、普段から接している大人との練習をしてきた生徒は、第三者と面接練習をすることは初めてでとても緊張している様子がほとんどです。応募企業の人事担当者や教育担当者役として高校生の様子を見ながら、志望動機や自己PR、長所・短所など、本番を想定した内容で一通り練習を行います。 髪の毛や敬語を含めた話し方といったアドバイスはもちろんのこと、その生徒の持ち味や良さを引き出しながら、面接官に伝えたい内容を一緒に考えながらまとめいくことを、面接本番までに複数回実施しています。 自分の思いこみから、自己肯定感が低下してしまう 今回紹介する生徒は、全日制高校から通信制高校へ編入した経験のある生徒です。「人見知り」の自覚があるためか、声が小さく、話していても語尾が小さくなっていく癖があります。話が終わったのか、それとも続くのか、面接官側としては判断しづらい場面がありました。緊張もしているため、自信のなさや覇気がない様子もうかがえます。 「人見知りである」という自覚から、思い込みが強く出ている部分も感じられました。しかし、18歳という年齢から考えると、自分の考えをしっかりとまとめながら落ち着いて話す様子も見受けられました。 「人見知り」という自覚は、ときに思い込みから自己肯定感を低下させます。面接練習では、本番を想定しているため緊張もあると思いますが、生徒自身の「自分は人見知りだから」という意識が強く出てしまっていました。質問に対する回答も「人見知り」という言葉が何回も出て、面接時間全体を通じて「人見知り」が前面に出てしまう様子を感じました。 ◆面接対策で得た気づきを次に活かす 1回目の練習の時は全日制から通信制へ編入した過去の理由が言えないまま終わりましたが、翌日2回目の練習の時はしっかりと前向きな言葉を使いながら、自分の考えを話せるようになっていました。すぐに復習して改善する様子から、行動力を感じられます。質問に対する答えをまとめた紙を見ながら話す場面はありますが、1回目の面接練習からしっかりと復習をしてきた様子がうかがえました。 答えを用意していない質問に対しても、自分の経験を振り返りながらその時に感じたことや学んだことも話せています。一通り終えた後の本人の反応は「ダメでした」と反省していますが、出来たこととできなかったことを振り返りました。また次の練習の時に、振り返った内容を活かしてもらえたらと思います。 生徒を勇気づけながら、個別で面接対策を実施 今回の生徒は、担任の先生とのコミュニケーションが進められず、キャリアbaseに就職活動の面接対策をお願いしたいと自ら複数回の予約をしました。生徒自身が次に何をしたら良いのか考えて、すぐに動いて実践する行動力もある生徒です。 「人見知り」という意識自体をすぐに変えることは難しいですが、多面的に第三者の立場だからこそ気づける生徒の良さや改善点を伝え、勇気づけながらも面接対策を行っていけたらと考えています。 希望する企業の採用選考面接の本番は、9月3週目です。残り時間が限られてきていますが、あと複数回面接対策の予約があります。生徒自身が振り返りながら改善して、本番の面接で自身の思いをしっかりと伝えられる面接になるよう、サポートしていきます。 さいごに高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、専門のカウンセラーが高校生一人ひとりに寄り添って個別就労支援を行っています。進学から就職に変わった、周りに就職活動について相談する場所がないなど、困っている高校生に向けて、個別にサポートしています。 相談するか迷っていると、卒業までの時間が短く、就職活動が難しくなったケースも過去にありました。一人で問題を解決することが難しいと感じている場合は、相談を聞くだけでもできます。状況を聞いて、高校の先生と連携することも可能です。無料で利用ができますので、困っていることがある場合は、ぜひキャリアbaseに相談してください。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 ・メール:https://career-base.jp/contact/ ・Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

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