個別就労支援

blog
【個別就労支援】卒業後の採用に向けて就職活動中の生徒のケース | 個別就労支援

【個別就労支援】卒業後の採用に向けて就職活動中の生徒のケース

3月も最終日となりました。今年度もいろいろな課題を抱える生徒に出会い、2024年度の終わりを迎えます。 内定が9月に決まった生徒も、二次応募で決まった生徒も、高校の卒業式が終わった3月下旬に決まった生徒もいました。しかしながら、面接を受けた会社から残念な結果が届き、卒業後の今も就職活動を進めている生徒もいます。 今回は、高校卒業後の5月に内定が決まるよう就職活動を継続している生徒を紹介します。 進学から就職への切り替えが進んでいない 今回紹介する生徒は、進学を希望する生徒でした。家庭の事情もあり、高校卒業後は一度就職をしてお金を貯めてから学校に行くことを決めています。 1社目の就職試験を受けましたが、残念な結果が届きました。 次の2社目に向けて活動していましたが、消極的な様子です。働くことに対して現実味を帯びておらず、就職活動へ気持ちが切り替えられていない様子も見受けられました。 1社目を受けた理由は、「お金の面で安定しそう」で、「駅から近い」ということです。次の2社目を受けると決めていますが、求人の選択が進んでいません。 「なるべく早めにお金を貯めたい」「なるべくなら自分に合った職業がいい」と事務職が良さそうな感じがしたようです。 自分の得意・不得意が整っていない様子 たくさんの求人票を見ていると、自分の適性に合った職場がどこなのか混乱してきます。今回の生徒は、3月上旬に面談をした際は、自分の得意・不得意、興味があることが整っていないようでした。 まずは、自分がどんな仕事をしていきたいのか、働きながらお金を貯めて学校へ通学する目標もあるため、どれくらいの収入だと目標を達成できるのかも問いかけていきました。 希望の給与や通勤時間、自分ができそうだと感じる職種も判断が難しい様子です。 ◆求人票に色を付けて視覚で整理する 求人票は文字だけの情報になり、多くの求人票を見ていくと自分の希望が混乱してきます。 そんなときは、紙に印刷した求人票と二色のペンを用意して、自分が求める条件を視覚で理解するための作業がおすすめです。 求人票を1件1件見ながら、例えば「この職場は自宅から近くていいな」と思ったらピンク、「この時間帯で働くのは難しいかもしれない」と思ったら青のそれぞれマーカーを引いていきましょう。 すると、いろいろな求人票を見た後に、ピンクのマーカーが多く引かれている求人は自分が求めている職場環境であり、青のマーカーが多い職場は自分にとっては合わないと分かってきます。 多くの求人を見ているだけだと、頭の中が混乱してどの求人が自分に合っているのか分からず、パンクしてしまうので、求人票に色づけすることをやってみましょうと伝えました。 今回の生徒は、ゴールデンウイーク明けに内定が決まるよう就職活動を継続します。3月までに全員の次の所属先を決められませんでしたが、相談の数が増えるにつれて今回ご紹介したケースも増えていきそうです。 卒業後「誰に相談したらいいのかわからない」方へ 高校在学中は、高校の先生と連携を進めながら就職活動をすることができますが、卒業後は「誰に相談したらいいのかわからない......」と困っていませんか? 学校卒業後は、多くの求人情報を持っているのはハローワークです。 けれど、「どうしたらいいのかわからない」そんな時は、キャリアbaseを頼ってください。現状の話を聞きながら、悩みを整理することや求人の探し方など状況に合わせて一緒に見つけていきましょう。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

【個別就労支援】話し過ぎて質問の答えがずれてしまう生徒の面接練習 | 個別就労支援

【個別就労支援】話し過ぎて質問の答えがずれてしまう生徒の面接練習

先日、5日後に面接本番を控える生徒の面接練習を行いました。 面接練習は、事前に学校キャンパスの先生と練習してきている生徒と、キャリアbaseの面接対策が初めての生徒とさまざまです。 面接練習では緊張して言葉が出てこない生徒、事前に質問に対する答えを暗記してきた内容は答えられる生徒、声が小さくて話し終わったのかわかりづらい生徒などがいました。 【関連記事】 ◆面接対策とは別の質問で答えに困った生徒のケース ◆声が小さくて話し終わったのかわかりづらい生徒のケース 今回は、話過ぎて質問に対する答えがずれてしまう生徒のケースを紹介します。 話し過ぎて会話の途中で迷走してしまう 今回の紹介する生徒は、初めて就職試験の面接練習をするにしては、自分の考えをまとめて話す姿勢があります。笑顔もあり、どんなコトバであれば相手が嫌な気持ちにならないかなど考えていると話していました。 20分ほどの面接練習でひと通り終えてから、生徒には以下3点のフィードバックをしています。 質問の回答に対する結論までが長い 別の質問なのに同じような答えになる 途中で何を話していたのかわからなくなる 上記を解消するためには、「結論ファースト」を意識。質問への回答の一言目の言葉を端的にしたら分かりやすくなります。 面接当日は緊張もするので、質問への回答の結論を端的に話した後に補足としてエピソードなどを交えて答えるように伝えました。 面接全体を通して矛盾が生まれないように 今回の生徒は、アルバイトで接客を行っています。 面接練習中は、相手への思いやりを持った行動のエピソードや完璧主義で正確に物事は覚えてから着手する慎重派というイメージがありました。 けれど、面接練習の後半になると、「言葉選びや一回失敗しないと分からないので改善策をとりあえず失敗する。とりあえず失敗してから修正していく。」と回答する生徒。 上記の回答があるまで慎重そうな生徒のイメージだったのですが、失敗してから学んでいるという話から少し矛盾さを感じます。 誠実さも感じられる生徒でありますが、言葉選びに若干違和感があるため、その都度伝えながら面接練習を行いました。質問への回答の前後だけでなく、面接全体が大切。一貫した内容で伝えられるようにするためには練習が必要です。 二次面接まである企業の求人なので、まずは一次面接通過を目指しましょうということで送り出しています。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseは、これまで多くの高校生が抱える不安や悩みに寄り添い、一人ひとりの状況に合わせた支援を行ってきました。 高校3年生で進路が変わることは珍しいことではありません。進学を希望していたものの、高校3年生の秋頃に就職へと方向転換するケースもあります。 また、3月に卒業を控える中で、まだ進路が決まっていない高校生もいます。「何をすればいいのかわからない」「一人で考えるのが不安」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。 特に高校生の就職活動は、学校を通じた応募手続きや、応募書類に必要な調査書の準備、卒業後は学校キャンパスのサポートがないなど、一人では進めにくい側面があります。 キャリアbaseでは、学校と連携しながら就職活動をサポートすることも可能です。卒業式が目前で焦りや不安を感じている方も、無料で利用できるので、ぜひキャリアbaseにご相談ください。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

【個別就労支援】アルバイト継続と正社員での就職に悩む生徒のケース | 個別就労支援

【個別就労支援】アルバイト継続と正社員での就職に悩む生徒のケース

2月も半ばになりました。来月は3月。卒業式が目前となってきました。 キャリアbaseがサポートをする高校では、早いと3月6日が卒業式というキャンパスもあります。 高校卒業後の次の所属先が決まった生徒もいますが、決まっていない生徒は不安を抱えながら過ごしています。 今回は、「今のアルバイト以外に就ける仕事があるか不安」「正社員も考えているけど、アルバイトでもいいかもしれない」「収入がギリギリになるのは避けたい」と悩み、優先順位が定まらない生徒の事例のご紹介です。 近い将来に対する不安と迷い 今回相談に来てくれた生徒は、現在アルバイトをしています。高校生のアルバイトで考えると、それなりに収入が得られているようです。 「アルバイトでもいいかもしれない」と、面談当初は口にしていました。アルバイトでもいいかもと考える理由は、『今の生活環境を変えることへの不安』と『やりたい仕事がわからない』からのようです。 けれど、アルバイトを続ける場合、収入がギリギリになってしまうことも気がかりだということ。 求人情報は何回か見たけど、なかなかやりたい職業がなく、1つ見つけて問い合わせたと言います。けれど、「高校生は募集していない」と言われてしまったということでした。 「似た職業を見つけようと思うけど...はっきりと決まっていなくて...。」と悩んでいます。なかなか、次のアクションを決められずにいたようです。自分で気になる求人に問い合わせをした、行動力がある生徒。悩みを解決するための優先順位が決まらず、動き出せない様子も感じられました。 悩みに寄り添いながら優先順位を整理 悩みの解決は一筋縄ではいかないですが、卒業も間近。生徒の想いや悩みに寄り添いながら、優先順位を整理します。 ◆自分の人生どうなったら「幸せ」と感じるかも大切に 二人妹がいて、とても妹想いの生徒。保護者に心配かけないよう「妹たちを優先してほしい」ので高校卒業後のことを考えて、金銭的に足りなさそうだからと、バイトのシフトを増やしてちょっとずつ貯められるようにしていると言います。 生徒自身の人生でもあるため、自分の人生どう選択していくと「幸せだ」と感じるかも大切だということを伝えました。 ◆正社員で仕事を探したい 話を進める中で、生徒自身は販売・事務・接客・オフィスワークの求人が気になる様子。今のアルバイトを継続することも考えていたものの、今の時期は正社員で仕事を探したいとのことになりました。 卒業が間近なことは生徒自身も焦りを感じているようで、正社員でどうしてもだめだったらアルバイトで、アルバイトでも正社員に変われるところでやってみたいという前向きな発言が出ています。 今回の生徒の場合は、学校が作成する調査書発行期間について先生に確認をすると、3週間かかるということ。調査書の発行は、その場で先生に依頼をしました。 通勤ができそうな範囲内で、応募が可能そうな求人を見ることから再スタート。調査書発行までの期間の間に、求人票を見て気になる求人の職場見学を進めていこうとなりました。 これから面接練習なども始まる予定です。内定が決まるまで、寄り添って見守っていきたいと思います。 期限がある中での「次の一歩」を踏み出すために 高校生の就職活動の場合、自分で用意する履歴書だけでなく、学校が発行する調査書も必要です。 調査書の発行には2~3週間ほど時間がかかります。その間に、生徒自身が進むためには何ができるかも合わせて一緒に考えることで、一歩を踏み出せたらと願っています。 「どんな仕事が自分に合っているか分からない」「将来が不安で動けない」という高校生こそ、周りの先生や保護者といった信頼できる大人へ相談してみてほしいです。 相談してもなかなか前に進むことが難しい場合は、ぜひキャリアbaseをご活用ください。悩みを整理し、自分に合った一歩を一緒に見つけていきましょう。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

【個別就労支援】面接練習を繰り返し行ってきた生徒たち | 個別就労支援

【個別就労支援】面接練習を繰り返し行ってきた生徒たち

キャリアbaseでは、今年度もさまざまな生徒の面接対策をしてきました。面接練習初回は、言葉が出てこない生徒も、敬語が苦手な生徒も、姿勢が悪い生徒もいます。 しかしながら、面接対策を繰り返したことで、面接練習の場で敬語が使えるようになり、質問にも答えられるようになって内定につながった生徒たち。さまざまな背景を抱えながら、卒業までに就職することを目標に、ときには落ち込みながらも復活して、面接練習に取り組んでいました。 内定が決まるまでは、大きな不安を抱えることもあったはずです。何とか乗り越えようと、何度も面接練習を行って、企業との面接当日を迎えました。 今回は、面接対策でキャリアbaseから生徒へどのようにアドバイスをしているかお伝えします。 面接では敬語・口癖・語尾に気をつけよう! キャリアbaseへ相談があった生徒は、就職すると決めてから毎日のように学校の先生や自主練、キャリアbaseとの面接練習を重ねています。 毎回フィードバックし、生徒が気をつける点を自覚して、次の練習では意識して改善してきました。 ■敬語が話せない場合 就職の面接の場では、敬語を使います。高校生にとって、敬語は日常の生活ではなじみがないため、使い慣れていない生徒ばかりです。謙譲語、尊敬語も間違えます。けれど、面接対策の場で繰り返し話して使うことで、面接当日までには敬語で話すことができるようになりました。 高校生に「改善しよう」と伝える敬語(一部)は、以下の言葉です。 応募先企業のことは「御社」 ※履歴書に書くときは「貴社」 拝見しました 伺いました いただきました 自分が行う行動に対して尊敬語を使うこともある高校生。面接の場では緊張もしていて、使い慣れない言葉に戸惑う様子もあります。 ■口癖や疑問形の話し方がある場合 面接の場では、敬語に気をつけるだけではありません。高校生にとっては当たり前に使う言葉であっても、面接の場にはそぐわない言葉があります。 「大丈夫です」 「気合で」 「なんか」 「えっと」 特に口癖は目立つところがあるため、気をつけるように伝えることもあります。 「大丈夫」は便利な言葉かもしれませんが、質問に回答するときは「●●なので、問題ありません」と答えるなど、「大丈夫です」で終えないように、改善内容も合わせて生徒へフィードバックします。 また、本人の意識はないものの疑問形で話す生徒もいます。例えば、「直接しているところ?その点も素晴らしいと思いました。」といった話し方です。 口癖や語尾は、面接官の年代や受け取る側にとって面接の場所では印象が悪くなってしまうこともあるため、本人は無自覚な場合が多いのですが、面接練習をする中で伝えて改善できるようにサポートしています。 ■面接の場で姿勢が悪い場合 面接練習では、身なりだけでなく、姿勢についても改善してきました。生徒自身は、いつも通りに椅子に座っているつもりで、姿勢は意識していません。 猫背で姿勢が悪い 顔がどちらかに傾いている 足や手が動き過ぎている 椅子は深く腰掛けない 面接の場と考えて見たときには、姿勢の悪さからちょっと気だるそうな様子がうかがえる場合があり、姿勢は意識しようと伝えます。 姿勢は、わざと無礼な態度を取るつもりがなくても、採用担当者に「姿勢が悪い」と感じられないようにしたいものです。練習で本人に姿勢を正すように繰り返し伝えることで、面接を受ける態勢を整えています。 面接の質問への答え方や語尾は練習で変わってくる 面接練習の初回は、質問をしても沈黙する生徒や答えに詰まる生徒、語尾が消えかけて何を言っているのか聞き取れない生徒もいます。 しつこいようですが、練習あるのみ。何度も練習をすることで、生徒自身も面接の雰囲気に慣れて、話す内容も整理ができてきます。 ■言葉が出てこない 言葉は練習していくと話せるようになります。面接での受け答えがスムーズになるコツは、練習量です。 高校生が苦手な質問に、「最近感動したこと」「最近気になったニュース」があります。素敵なことや驚かれるような内容ではなく、話しやすい身近なところで少し探してみましょう。 質問への回答は、これまでの経験を相手に伝わるよう具体的なエピソードを交えながら話します。よくある面接質問だけでなく、生徒の返答からさらに深堀り質問で聞いていくことで、生徒自身の考えが深まり、答える内容が整理できてきます。 初回は質問に対して沈黙だった生徒も、質問された内容をもう一度答えるにはどのように答えるか整理していくことで、話せるようになりました。 ■語尾が消えるように話す 日常会話では「なんとなく」「雰囲気で」話しても、相手に伝わることもありますが、面接の場では語尾をはっきりと話しきるように練習をしています。 語尾が小さくなっていく癖がある生徒もおり、話が終わったのか続くのか、採用担当者側が聞き取りにくい・判断しづらいことがありました。さいごまで「音」を、相手に届ける話し方を意識するよう伝えています。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 卒業が目前という時期になりましたね。「就職したいけど何をしたらいいのかわからない」という場合は、すぐにでも学校や保護者の方、周りにいる信頼できる大人に相談してください。キャリアbaseは、いつでも高校生からの相談を受け付けており、お金はかかりません。 高校卒業までに内定を取れるよう就職活動を進めるためには、1日でも早く、学校へ応募先企業を伝えて、応募が可能か先生に確認してもらい、「調査書」もほしいところです。調査書は学校で作成する書類で準備に1~2週間かかります。在学中に就職活動を進めましょう。 悩んでいて動けないままだと、企業への就職試験の応募ができずに高校卒業の日がきてしまいます。「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、動き方がわからない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくことも可能です。 卒業に向けて、進路変更をする方や就職活動の進め方がわからない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

【高校生の就職活動】応募前職場見学に行っていない生徒の面接対策 | 個別就労支援

【高校生の就職活動】応募前職場見学に行っていない生徒の面接対策

高校3年生は、卒業まで残り3ヵ月を切りました。 ついに卒業式まであとわずかとなり、就活も終盤です。12月以降に学校から相談があった生徒は、引き続き個別伴走支援を行っています。 今回は、職場見学へ行っていない企業に応募した後、キャリアbaseへ面接対策の依頼があった生徒のケースを紹介します。 職場見学に行っていないなら、ホームページを見よう! キャリアbaseでは、就職後のミスマッチを可能な限り防ぐために応募前の職場見学へ行くことを推奨しています。 今回相談があった生徒は、別の企業へ職場見学に行って応募したようですが、残念ながら内定につながらなかったようです。次の応募先として決めた企業の面接練習。話を進めていくと、職場見学に行っていないことが分かりました。 ■応募先企業の情報収集は丁寧にする 志望動機を答えるときに、「家族が関わっている仕事内容であるため、深い興味を示しました。」と答える生徒。けれど、「弊社のホームページをご覧になって、どのような企業だと思いましたか?」と聞くと、「見ていない」と答えます。 『深い興味を示した』けれど、スマートフォンからも確認ができる応募先のホームページを見ていないのでは、「本当に、うちに就職したいのかな?」と採用担当者は思ってしまいます。 職場見学に行っていないのであれば、どのような企業なのか情報収集は徹底しましょう。求人票はすみずみまで確認し、企業のホームページにはその企業が取り扱う商品や企業理念、採用ページでは働く先輩などたくさんの情報が掲載されています。しっかりと内容を確認して、自分がこの企業を応募して、どのような社会人になりたいのか言葉にできるといいですね。就職活動は、準備8割。面接当日までの準備が大切です。 ■求人票からその職種に求められそうなことをイメージする 今回紹介した生徒が応募する求人は、野菜を取り扱う総合事務です。事務ではありますが、広報や販売にも関与することもあり、企業の顔にもなります。オリジナルブランドも取り扱う企業であるため、総合事務のポジションでは、お客様に野菜の魅力を伝えて広めることも重要な仕事になりそうです。 求人票を見て、面接ではどのようなことが聞かれるか、自己紹介や志望動機、長所短所といった自分のことを伝えるだけでなく、応募する求人はどのようなことを求められて、そのために自分に何ができるか、何をしたいかを答えられるよう面接練習ではサポートしています。 今回紹介した生徒が応募する求人であれば、おすすめのレシピくらいまで言えると良いですね。「この企業で働きたい」という意欲が伝わるかと思います。 就職後の通勤をイメージしよう! 今回紹介した生徒の場合、職場見学に行っていないため、自宅から現地までの通勤にどれくらい時間がかかるのか確認しました。すると、「車で40分くらい」と言います。求人票に書かれている就業場所を地図で一緒に確認しましたが、あまり場所が分かっていない様子です。 自宅から職場までどれくらいの時間がかかるのか体感がないため、面接当日までの間の時間を使って、自宅から就業先まで行ってみることを伝えました。 現地に足を運ぶことで、地図上では確認できない様子が分かると思います。就職後に、「通勤がつらい」という理由で退職にならないよう、通勤のイメージをしてもらうことにしました。 質問の回答は矛盾を生まない面接対策でサポート 生徒と面接練習を行っていると、自己紹介や志望動機、長所と短所は準備をしているので割とスムーズに回答します。しかしながら、生徒が答えた志望動機から深掘りした質問をしていくと、矛盾を感じる点があります。 面接練習では、さまざまな角度や返答からの深掘り質問で答える練習を行ってきました。矛盾やギャップを感じた点は生徒へ正直に伝えながらも、本人の想いや気持ちをどのように伝えるか、一緒に考えながら面接対策のサポートを行っています。 生徒からは「最近のニュース見てなくて答えづらかったです。」や「深く聞かれてどう答えたらいいのか分からなかったです。」と振り返りがありました。面接の雰囲気の中で答える練習と合わせて、もう一度答えるとしたらどのように答えるか何度もやり取りをしながら、面接の準備を面接日前日までしています。 生徒の準備が整った上で、面接試験を受けてもらいたいと考え、対策を行ってきました。面接対策は、何度も面接練習ができる余裕があると、面接当日は心持ちが変わってきます。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 卒業が目前という時期を迎え、「就職したいけど何をしたらいいのかわからない」という場合は、すぐにでも学校や保護者の方、周りにいる信頼できる大人に相談してください。キャリアbaseは、いつでも高校生からの相談を受け付けており、お金はかかりません。 高校卒業までに内定を取れるよう就職活動を進めるためには、1日でも早く、学校へ応募先企業を伝えて、応募が可能か先生に確認してもらい、「調査書」もほしいところです。 悩んでいて動けないままだと、企業への就職試験の応募ができずに高校卒業の日がきてしまいます。「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、動き方がわからない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくことも可能です。 卒業に向けて、進路変更をする方や就職活動の進め方がわからない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

就職活動は、面接対策だけではない。適性検査と筆記試験対策はどのようなものがある? | 個別就労支援

就職活動は、面接対策だけではない。適性検査と筆記試験対策はどのようなものがある?

キャリアbaseでは、進学から就職に変更になった生徒やさまざまな事情により二次応募から就職活動を行うことになった生徒の個別面談を行い、就職活動のサポートを行っています。 就職試験は、面接だけではない企業もあります。これまで、キャリアbaseで面接対策と合わせて筆記試験対策のアドバイスも行ってきました。 今回は、就職活動をする高校生に筆記試験対策においてアドバイスしていることをお伝えします。 高校生就職活動の適性検査と筆記試験 求人票(高卒)の2枚目には、選考方法の記載があります。 面接だけの企業もありますし、面接・適性検査の企業もあり、面接・学科試験であったり、面接・その他でWEB試験を取り入れている企業もあります。 企業によって選考方法の内容は変わるので、キャリアbaseの面談の中で応募したい企業が決まったら、選考方法を確認するようにしています。 ■適性検査 適性検査の内容は、企業によって異なり、足し算を制限時間内に答えるストレス耐性を図るものや、日頃の行動や考えに選択式で答えていく適性検査など、さまざまです。 適性検査のみで選考されるのではなく、面接だけではわからないその人の適性を確認するため行われます。適性検査の総合的な答えから、どのような人なのか傾向をつかむために行われ、それ以外にもどのような組織に合いそうか、技術職では手先の器用さを把握するためにも使われます。 適性検査だけの場合は、質問に「あてはまる」「あてはまらない」であったり、「Aに近い」「Bに近い」といった回答をしていくもの、「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3つの選択肢のうちのどれかを選んで答えるものであったりと、ほぼ事前の対策は必要ありません。 ただし、仕事上での適性を見るために適性検査は使われるので、日常での自分の状態ではなく、アルバイトをしているときの自分の状態で適性検査を受けるようアドバイスをしています。 ■筆記試験 筆記試験は、事前に知っているのと知らないないのとでは当日の心持ちも変わります。計算問題や漢字、読み書きといった問題、一般常識問題などさまざまです。 SPIやGAT-H、V-CATなど特有の筆記試験を選考方法にしている企業もあります。書店で対策本が売られている試験もあり、その場合は手元に用意して3周ほど問題を解くよう伝えています。 面接試験対策と違って、筆記試験の場合は受ける本人が努力するしかありません。筆記試験で残念な結果が届いた生徒もいますし、筆記試験があるから応募を避ける生徒もいます。 職場見学から応募書類の準備まで取り組んだ中、高校生自信が筆記対策ができるよう試験の傾向を伝えるなどでサポートしています。 筆記試験の対策がおろそかになりがちな生徒が多数 面接対策はキャリアbaseで行ったり、キャンパスで先生と事前に練習をするなどをしたりして対策が行われています。しかしながら、筆記試験は「対策はされましたか?」と問いかけると「できています!」と答える生徒はあまりいないのが現状です。 面接当日に筆記試験も行われる場合がほとんどですが、「SPIってなんですか?」「GAT-Hって?」という状態で、キャリアbaseとの面談の翌週が面接当日という生徒もいます。 求人票を見て、「この企業へ応募したい」と決めたら、求人票2枚目の選考方法も確認し、筆記試験がある場合はその試験に合わせた対策を行いたいものです。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 卒業が見えてきた時期を迎え、「就職したいけど何をしたらいいのかわからない」という場合は、すぐにでも学校や保護者の方、周りにいる信頼できる大人に相談してください。キャリアbaseは、いつでも高校生からの相談を受け付けており、お金はかかりません。 年明けから高校卒業までに内定を取れるよう就職活動を進めるためには、1日でも早く、学校へ応募先企業を伝えて、応募が可能か先生に確認してもらい、「調査書」もほしいところです。 悩んでいて動けないままだと、企業への就職試験の応募ができずに時間が過ぎてしまいます。「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、動き方がわからない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくことも可能です。 卒業に向けて、進路変更をする方や就職活動の進め方がわからない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

【個別就労支援】9月の職場見学から、選考の応募が遅れた生徒のケースの場合 | 個別就労支援

【個別就労支援】9月の職場見学から、選考の応募が遅れた生徒のケースの場合

12月に入り、年末年始が見えてきました。年内に就職活動を進めたい場合、調査書の申請期日に注意が必要です。調査書は、学校へ申請して1週間~2週間ほど時間を要します。 高校生の就職活動では、企業への応募に「履歴書」と「調査書」が必要です。年内の「調査書」の申請期日は、12月上旬までの通信制高校のキャンパスもあります。 履歴書には写真も必須ですので、応募書類に不備がないよう準備を進めていきましょう。 さて、今回は9月上旬に職場見学へ行った後、11月中旬に企業へ応募する連絡をしたけれど、採用が充足して面接が受けられなかった生徒を紹介します。 選考の応募連絡が遅くなり、面接前に採用枠が充足 今回の生徒は、職場見学から応募意思を企業へ伝える(応募可能か確認する)まで、2ヶ月半ほど時間が空いています。9月上旬に職場見学へ行ったっきりでその間、企業とコミュニケーションを取っていませんでした。企業側へ応募が可能か確認ができたのは11月中旬。 連絡した時点では、まだ採用枠の充足はなかったものの、数日後、別の生徒の内定が決まったようです。 生徒自身は、職場見学へ行った企業の面接を受けるつもりで面接練習を行いましたが、希望の企業の採用枠が充足したため面接を受けることができませんでした。 1回目のキャリアbaseとの面接練習では、応募しようと決めた企業で面接を受けるつもりでいたため、2回目の面談時には生徒自身の戸惑う様子が見て取れました。 ■二次応募の就職活動では応募スピードが大切になる 高校生の就職活動では、ルール上、生徒と企業で直接やり取りすることができません。生徒が企業へ応募する際は、学校を通じて応募します。 今回の生徒のケースは、生徒と学校の先生、学校と企業間でのコミュニケーションが十分でなかったため、応募可否の確認が遅くなり、その間に採用枠が充足して、選考面接を受けることができませんでした。 10月以降の二次応募の場合、採用枠がすぐに埋まる企業は多いです。そのため、応募の意思が決まった時点ですぐに学校の先生へ「ここへ応募したいです」ということを伝えて、先生から企業へ応募が可能か確認するスピード感が大切になってきます。 12月という時期は、さらに採用活動の進捗は日々変わります。 今回の生徒は、他の企業を探すところから再度、就職活動を進めることになりました。「職場見学をしてから次の応募先を決めたい」という本人の意向を尊重しながら、伴走していきます。 【関連ブログ】 高校生の就職活動に必要な、応募書類を準備しよう! さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 秋以降は、進学希望でいたけれども、様々な事情で就職に進路変更を考えている高校生が増えてくる時期です。一方で、ハローワークの「高卒就職情報WEB提供サービス」はシステム上、掲載されたままですが、採用枠は埋まっている場合があります。 二次応募を行っている企業も今回ご紹介したケースのように、数日後には採用枠が埋まってしまいがちです。 12月後半は年末年始で9連休の企業が多く、企業の採用活動も一時ストップしてしまいます。年内に就職活動を進めるためには1日でも早く、学校へ応募先企業を伝えて、応募が可能か先生に確認してもらい、「調査書」もほしいところです。 悩んでいて動けないままだと、企業への就職試験の応募ができずに時間が過ぎてしまいます。「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、動き方が分からない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくことも可能です。 卒業に向けて、進路変更をする方や就職活動の進め方が分からない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。相談は無料です。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

【お礼】法人第3期活動報告会を開催しました! | 個別就労支援

【お礼】法人第3期活動報告会を開催しました!

11月19日(火)、20日(水)、キャリアbase法人第3期活動報告会を開催いたしました。今年は、夜の部・昼の部と2日間の開催となりました。当日は、平日の夜・お昼時にもかかわらず、70名近い皆さまにご参加いただきました。ご参加いただきました皆さまには、この場を借りて改めてお礼申し上げます。 また、今年の活動報告会には、運営サポートとして4名のミナトリーの方にもご協力いただきました!昨年はキャリアbase職員のみでの運営だったところから、ミナトリーの皆さまと一緒にイベント運営をできるようになり、とても心強く思っております。改めましてありがとうございました! ※“ミナトリー”についてはコチラをご覧ください。 さて、今回のブログでは、簡単にではありますが活動報告会の様子をご紹介いたします✨ 1. キャリアbaseの設立背景 NPO法人キャリアbaseは2021年11月に設立し、無事に法人第3期を終えることができました。今回の報告会では、冒頭に、キャリアbase設立の背景についてお伝えしました。このお話はこれまであまり発信してこなかったこともあり、「キャリアbase設立の背景をこれまで知らなかったので、お話を聞けてよかったです!」といった感想もいただきました。 キャリアbaseは設立後、次のようなステップで歩んできています。 法人第1期:キャリア教育の実施を中心に活動 法人第2期:キャリア教育の活動に、個別就労支援・居場所の活動が加わる 法人第3期:“ミナトリー”と共にキャリアbaseを拡大させた1年 特に法人第3期は、「関係人口の増加」というテーマで、たくさんのミナトリーの皆さまに活動に加わっていただいた1年間となりました。   2. 支援事例・卒業後の生徒の活躍をご紹介 活動報告のパートでは、いつも現場の最前線で生徒たちと向き合っている、当団体の事務局長・福本や、あすリード部の倉持より日頃の活動のご報告をいたしました。その後、支援事例・卒業後の生徒の活躍紹介パートでは、理事長の草場から事例のご紹介をさせていただきました。 昨年は、年間で108名の生徒へ個別伴走支援を届けましたが、今年度は10月末の時点で既に120名を超える生徒の伴走支援を行っております。生徒たちの抱えるハードルも複雑になっていますが、今回は実態を知っていただくために、個人情報に配慮するため一部フィクションも交えながらお話しさせていただきました。 報告会終了後のアンケートでは、この「支援事例・卒業後の生徒の活躍紹介」のパートが1番印象的だったというお声をたくさんいただきました。一部、アンケートでいただいた声を紹介させていただきます。 個別の支援事例が大変印象に残っています。とても根気強く丁寧に接したからこその子どもの変化だと思いますが、何かのきっかけでこんなにも人は輝けるのだと痛感しました。 支援事例のご紹介、生徒さんが成長されたご様子に感動いたしました。 また、事務局長の福本さんの「無色透明で現場に入る」「何かあったときに思い出してもらえる存在になる」という言葉が印象的で、私も、子どもたちにとって、そんな大人でありたいと感じました。 1人ひとりの感情に向き合って丁寧にサポートされている様子が良く伝わりました。事業が拡大していく中でも、個々に向き合う姿勢を両立できるように頑張って欲しいです! 実際の支援事例を伺い、対処療法のような一時的な形ではなく、本人が自律するところまで本当の意味で伴走していらっしゃるところに大変感動しました。 子供たちが自分の意思で頑張ろうとしている姿に感銘を受けました。 3. 今後の展望・ビジョン 後半パートでは、キャリアbase法人第4期の活動テーマや、今後のビジョンについてお伝えさせていただきました。法人第4期については「寄ってたかってキャリア教育」を一つのテーマに、これまで以上に多くの方に、実際の活動への参画や運営に携わっていただけるよう、巻き込み力も強化していきたいと考えています! 4. 参加者交流 会の最後には、ご参加いただいた皆さま同士の交流会のお時間も設けさせていただきました。参加者同士、意外な繋がりが見つかったり、意外な共通点で盛り上がったり・・・和やかな雰囲気となりました。交流会に参加いただいた方からは、 交流会で、様々な背景をお持ちの方々の社会課題に真摯に向かう姿勢に感銘しました。 キャリアbase推しです! こんなに個性的なメンバーが揃っているNPO団体は見たことがないです! いろんなキャリアの方が参加されており、こんなメンバーが支える場を作れると何でもできそうな気がしました。 といった感想をいただきました。 交流会まで含めると、約2時間におよぶ長丁場となりましたが、みなさまのご協力のおかげで素敵な会にすることができました。改めて、ご参加いただきました皆さま!本当にありがとうございました。 キャリアbaseでは今後もこうした支援者さまとの交流を大切にしながら活動を続けてまいります。みなさま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

【個別就労支援】7月から300求人を確認しても、応募先が決め切れずに卒業しそうな生徒のケース | 個別就労支援

【個別就労支援】7月から300求人を確認しても、応募先が決め切れずに卒業しそうな生徒のケース

11月に入り、二次応募の面接対応を行っています。二次応募は、求人数が減っていく中での就職活動です。 キャリアbaseには、「内定」という嬉しい結果報告も増えてきた中、個別伴走支援の面談も、これから面接を受ける生徒の面接対策も引き続き行っています。 高校生の就職活動の場合、応募書類に必要な「調査書」は学校の先生へ申請が必要です。調査書は、企業へ応募書類と一緒に提出しなければいけません。調査書は作成が完了するまでに1~2週間かかり、年内は12月上旬までに申請が必要な学校もあります。 調査書の準備期間も踏まえて、今回は4ヶ月の期間で300件というたくさんの求人を見てきて、応募先が決め切れずに動けないまま卒業しそうな生徒の個別伴走支援のケースを紹介します。 7月から確認した求人票が300件超えの生徒の場合 高卒新卒求人は、2024年度も7月1日に解禁されました。学校の先生を通じて生徒は、厚生労働省が提供する「高卒就職情報WEB提供サービス」から、多数の求人票を見ることができます。 今回紹介する生徒は、自宅から通える範囲でピックアップして確認した求人票は300件を超えた11月、未だにどの企業へ応募するのか決め切れずにいました。 ■生徒が就職先として求める条件 今回の生徒は、過去の失敗が大きなトラウマになっていて、一歩を踏み出すことが怖い状況にありました。アルバイトは1年以上同じところで続けていますが、正社員として働くことにとても慎重になっており、希望求人条件の優先順位がつけられずにいる状況です。 2社ほど職場見学に行っていますが、生徒自身がその職場と合わないと感じたようで、さらに慎重になっている様子が伺えます。 求人票をいくつか一緒に見ながら話を進めますが、どれも外せない就労条件のようです。求める条件としては、以下の通りでした。 正社員で働きたい 手取りで18万円の給与を希望 年間休日115日ほしい 勤務時間は9時から18時といった、朝早くなく夜遅くにない時間帯 家から近い 人と接する仕事はしたくない 責任が生じる職種は避けたい(店長職など) 人が多い街は疲れるから行きたくない 威圧的な人がいない職場を希望 現在続けているアルバイトを継続する道もあることを伝えますが、親を安心させたい気持ちがあり、高校卒業後は正社員での就業を希望することが確認できました。 ■職場見学から先が進められない現状 7月から求人票を確認して、2社職場見学へ行った企業の話を聞いてみると、希望の条件と正反対の職種や企業です。希望の就業条件と正反対の企業に何か気になる点があるのか、聞いていきます。 興味がある仕事だが責任(店長職など)が生じるのは避けたいと感じた 接客は苦手だが現在のアルバイトは接客もある仕事をしている 気になる仕事と現実にギャップがある 楽しそうなイメージがあったが人間関係が大変に感じた など 職場見学に行った企業以外に、先生に紹介された求人票に全部目を通すも「自分に合わない」ということで、3社目以降の職場見学に行けていません。面談を進める中、生徒が希望する条件や優先順位も定まっていない様子です。 まずは、学校の先生も交えた面談の中で、優先順位を整理していきます。 興味がある仕事だけど人間関係で頑張らないといけないか、働く上でモクモクできるけどそこまで興味をそそられない仕事と比べると気持ちとしてはどうかを尋ねました。生徒からは、モクモクと進める仕事を希望すると回答がありました。 また、正社員で働くことに、「失敗できない」という意識も強い様子です。高校を卒業しても、1社だけしか働く場所がないわけではなく、大人も何度も転職をしているから、最初の1年という考えで探すともう少し気が楽になるかもということを伝えました。 ■求人票の文字のみで就職先の情報収集に限界 今回の生徒の場合は、正社員として働くことに大変慎重になっていますが、優先順位から絞った3社目以降の職場見学へ数社行くことが次のステップです。 「あれも」「これも」となっている状況から、自宅から通える範囲内には限られた求人になることや、勤務可能な範囲から確認すると求める給与も難しくなること、希望の条件に全部当てはめると求人がなくなってしまうことを伝えます。 また、二次応募以降になると、12月後半は企業仕事納めになるため、11月中に3社目以降の職場見学に行った方が良いことも伝えました。 職場見学に行った2社が希望と違ったため、次のアクションが起こせずにいますが、求人がなくなっていくことを伝えると、求める就労条件の優先順位を整理して、自宅から通える範囲の求人をいくつか絞って職場見学に行くことにしました。 文字だけの情報収集では、「合わない」で終わってしまいそうな就職活動を、職場見学で働く人を見たり、話を聞いたりすることで求人票だけでは得られない情報に触れてほしいと願います。 今回の生徒は、求人票を見たり、職場見学に行ったりと就職活動をしているけれど、応募先が決まらないケースでした。希望と適性が異なる企業や職種の職場見学に行っているため、大変慎重になっています。しかし、二次応募以降は採用枠がさらに限られてくるため、次のアクションを早々に行うよう伝え、11月中に応募先企業を決めるようにしています。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 秋以降は、進学希望でいたけれども、様々な事情で就職に進路変更を考えている高校生が増えてくる時期です。一方で、企業側はハローワークの「高卒就職情報WEB提供サービス」に求人は掲載されているものの、採用枠は一次応募で埋まった場合があります。二次応募はさらに、すぐに採用枠が埋まってしまいがちです。 来月は12月になり、後半は年末年始で9連休の企業が多く、企業の採用活動も一時ストップしてしまいます。年内に就職活動を進めるためには11月末までには学校へ応募先企業を伝えて、「調査書」もほしいところです。 悩んでいて動けないままだと、企業への就職試験の応募ができずに時間が過ぎてしまいます。「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、動き方が分からない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくことも可能です。 卒業に向けて、進路変更をする方や就職活動の進め方が分からない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。相談は無料です。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

【高校生就労支援】二次応募に向けての面接対策 | 個別就労支援

【高校生就労支援】二次応募に向けての面接対策

9月の一次応募で就職試験を受けて残念な結果となった生徒は、しばらくの期間落ち込んでいました。10月の終わり頃から気持ちを切り替えて、二次応募の就職試験に向けて対策をしています。 年末が見えてきた中、高校の単位取得と卒業後の所属先として「内定がほしい」という想いと、複雑に絡み合いながらも前に向かって一歩ずつ進もうとしています。 一次応募の面接の振り返り 一次応募の面接から1ヶ月ほどが経過している生徒もいます。学校の先生とキャリアbaseとの連携はありましたが、生徒と試験後に直接面談をするのは久しぶりです。一次応募の面接について、振り返ることから始めました。 面接でできたこと 面接でできなかったこと 言いたかったけど伝えられなかったこと 上記3点を中心に、一次応募の面接について振り返ってもらいました。 暗記した内容を答えるのではなく、企業からの質問には自分で考えて整理し、自分の言葉で伝えることも練習していた生徒たち。本番当日は、緊張を乗り越えて面接を行ってきた様子をしっかりと話してくれました。 ◆面接対策とは別の質問で答えに困った生徒のケース 一次応募に向けて数回面接対策をして、本番が近づいてくる中での面接対策は笑顔が見られた生徒。面接本番では、予想していた質問ではない企業側からの質問に、あいまいに答えてしまい、モヤモヤと心残りがあるという振り返りでした。 生徒からは、 面接対策で何度も繰り返した「長所・短所」は聞かれなかった 通信制高校へ編入した理由を練習よりもグッと深く質問された 転勤についてどの範囲までであれば可能かについて答え方がわからなかった など 面接本番の企業側の質問や返答した内容について教えてくれました。 面接練習で答えていた内容と同じような質問があったものの、より深く聞かれることは想定していなかったようで戸惑いが見て取れました。 ◆緊張で笑顔・明るさが出せなかった生徒のケース 一次応募の面接練習では、自分の意見を自分の言葉で伝えようとする生徒。18歳という年齢から見ると、とても落ち着いた様子が見受けられます。面接練習では、緊張もあるため、笑顔や明るさがないと気になる点がありましたが、面接対策ではない面談の時間では笑顔が見られていました。 生徒からは、 とても緊張したこと 面接後に試験官とコミュニケーションを取ったこと 笑顔や明るさが欠けてしまったこと など もともと落ち着いた印象を受ける生徒で、面接本番に笑顔を出すことができなかったと振り返っていました。練習でも言葉に詰まることがあり、企業との面接でも固まってしまうこともあったようです。 生徒の努力が次の試験につながるよう、二次応募に向けてサポートしていけたらと思います。 二次応募に向けての取り組み 10月以降二次応募からは、ほとんどの企業で複数応募が可能になります。生徒自身が気になる企業や仕事内容、通勤の時間などを含めて、どの企業へ採用選考の応募をするのか、先生からのアドバイスと自分の意向と様々な狭間の中で決めている様子です。 2社に絞り込み、それぞれ志望動機を考えて応募書類の履歴書を作成している生徒もいます。 学校のレポート作成や授業がある中、就職活動を並行するのはとても大変です。通信制高校に通う生徒は、アルバイトもしている場合があります。時間の調整をしながら、面接本番の日までの間に、何度も先生やキャリアbaseと二次応募先の企業の採用選考に向けて対策をしていました。 ◆面接対策 一次応募から練習を重ねている生徒は、どのような質問も自分で考えて、自分の言葉で伝えようとしています。時折、言葉に詰まることはありますが、諦めずに何とか回答しようという意欲が伝わりました。 一次応募の面接で心残りだった質問を敢えて二次応募の面接練習で聞くことで、どのように答えたらいいのか、アドバイスからさらに自分の言葉でまとめていました。 聞かれたことに対して、具体的なエピソードを入れながら質問に回答する練習を重ねています。 ◆筆記・適性検査対策 大手企業の中には、大学生のSPIと変わらない適性検査の内容を取り入れています。特有の適性試験は、事前の対策が必要です。面接対策は何度でもサポートができるのですが、適性試験ばかりは本人が対策のために何度も問題を解く必要があります。 オススメの参考資料を伝えながら、問題を何度も解いてみることを伝えました。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 秋以降は、進学希望でいたけれども、様々な事情で就職に進路変更を考えている高校生が増えてくる時期です。一方で、企業側はハローワークの「高卒就職情報WEB提供サービス」に求人は掲載されているものの、採用枠は一次応募で埋まった場合があります。 来月は12月になり、年末年始を迎えると、企業の採用活動も一時ストップしてしまいます。年内に就職活動を進めるために、「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくことも可能です。 卒業に向けて、進路変更をする方や就職活動の進め方が分からない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。相談は無料です。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

【個別就労支援】繊細な関わりの中で本人の「希望」を見過ごさない関係構築 | 個別就労支援

【個別就労支援】繊細な関わりの中で本人の「希望」を見過ごさない関係構築

10月からは、高校生の就職活動では複数応募が可能な時期になりました。9月に採用選考を受けた生徒の中には、残念ながら不採用連絡が届いた生徒もいます。気持ちが落ち着き、次のステップへ向かう準備が整い次第、サポートを行う予定です。 就職に進路を決めた生徒だけでなく、通信制高校の就労支援の現場では、進学か就職か悩む生徒が多数います。学校から相談があった生徒の初回面談では、自信を無くし、自己肯定感が低い状況の生徒。個人の意思を最大限尊重しながら、関係構築を進めております。 ケース1|自己肯定感が低い自覚からか、諦めているような発言がある 通信制高校に編入した生徒は、小学生の頃に中学受験で勉強を必死に頑張りました。第一志望の学校へ入学することができましたが、燃えつき感が強く、徐々に勉強の授業についていけない状況になった過去があります。 キャリアbaseとの面談の際は、自己肯定感が低い状況でした。過去の環境と現在の自分。現実と向き合い後悔しています。一方で、進路について後回しにして考えてこなかったけれど、卒業まで5ヶ月という期限が見えてきたようです。少し先の未来を考えるようになってきています。 就職先は、希望にあがっていた旅行会社の受付が募集をしていることを知ると、強い興味を示した生徒。職場見学を学校の先生に設定していただき、見学に行きました。 もう1件ほど見学に行き、比較検討の材料にしてもらう予定です。ただし、勉強も頑張った過去を持つ生徒であるため、就職だけに選択肢を絞らず、大学進学についても並行して、学校見学やゼミの研究など情報収集を進めていくようにしています。 ケース2|生徒の中で今どこに最も必要性を抱いているのかを模索 もう一人の生徒は、希望していた高校は家庭の事情により入学できず、別の学校へ入学したものの馴染むことが難しく、不登校になっています。現在のところ、出席率は足りている状況です。 生徒との面談はこれからになりますが、 学校以外で気軽に進路などを相談できる場所がほしい 同世代の高校生と関わる活動をしたい さまざまな求人情報を知りたい 就職活動の進め方を教えてほしい など、周りの友人やきょうだい、保護者以外の人と関わりを持つ中で、これまで気づかなかったことや自分の気持ちに向き合うきっかけが生まれたらと願っています。 これまでも、不登校の生徒のサポートをしてきた中で、学校の先生や友人以外の同世代の高校生、大人と関わることで新たな居場所で、その子なりのコミュニケーションを取る様子を見てきました。様々なきっかけや可能性を模索しながら、生徒本人の希望がつながるサポートを心掛けています。 さいごに、就職希望の高校生のみなさんへ キャリアbaseでは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」を目指して活動をしています。 就職活動は秋以降になると、求人数が減り、募集している企業が少なくなってきます。「どうしたらいいのかわからない」「わからないことがわからない」と、何を相談したらいいのかわからない方も、お話を聞きながら卒業後の進路を模索していくこともできます。 卒業に向けて、進路選択をする方や就職活動の進め方が分からない方など、キャリアbaseから学校へ連携を取ってサポートすることもできます。相談は無料です。ぜひ、キャリアbaseを頼っていただけたらと願っています。 キャリアbaseへの連絡は、メールやInstagramをご活用ください。 メール:https://career-base.jp/contact/ Instagram:https://www.instagram.com/career_base/

2023年度、生徒を採用してださった企業様に入社後の様子を伺いました! | 個別就労支援

2023年度、生徒を採用してださった企業様に入社後の様子を伺いました!

9月某日、2023年度卒の個別就労支援で伴走した生徒を採用してくださった企業様に、生徒の入社後の様子を伺いました! 昨年度の就職活動中、すでに企業から内定をいただいていましたが、企業側の都合により再度別の就職先を考えることになった生徒がいました。将来の夢がはっきりしていて、熱意のある生徒でした。 12月ごろの出来事でしたが、キャリアbaseの連携先企業の採用責任者の方にご相談したところ、真摯に対応してくだり生徒に職場見学の機会をつくってくれました。 職場見学に行った生徒は「ここで働きたい!」と強く思い、面接を受け、無事内定をいただくことができました。生徒の「今」に向き合ってくださった企業様に心より感謝しています。 入社して半年、生徒は一生懸命働きながら、自分の夢を追いかけているようです✨ キャリアbaseが伴走している生徒たちの中には、生徒の思いもよらないタイミングで、本人の意思とは関係なく、急にピンチを迎えるケースもありますが、最後まで生徒に寄り添い、社会への一歩を伴走していきたいと思います!

お問い合わせ お問い合わせ

ご相談、ご質問に関しては
下記のフォームよりお気軽にご連絡ください。

お問い合わせ お問い合わせ
お問い合わせ