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【令和5年度版】オンライン教職員セミナーを実施しました! (鹿島学園高等学校・鹿島朝日高等学校・鹿島山北高等学校さま)

【令和5年度版】オンライン教職員セミナーを実施しました! (鹿島学園高等学校・鹿島朝日高等学校・鹿島山北高等学校さま) | ガイダンス

2023年9月27日に、当団体代表の草場が講師として登壇し、全国の鹿島学園高等学校・鹿島朝日高等学校・鹿島山北高等学校の教職員の皆さまに向けた、オンラインセミナーを実施しました。

第3回目となる教職員セミナーのテーマは、『今年度の就職状況と二次募集からの就職活動の方法』です。

全国の高卒求人倍率が過去最高の3.52倍となり、高卒での就職希望者は減る中、獲得競争が激しくなっている売り手市場と見えますが、人気が集中する職種では適性検査や面接を通して採否の判断材料をいくつか行っている企業も多く、二次応募からの就活も引き続き活発化していきそうです。

厚生労働省:令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(7月末現在)

【本セミナーの内容】
1. 今年度の就職状況と最新の動向 
2 . 二次募集企業の特徴
    ▶︎企業が高校新卒社員に求める能力
3 . 複数応募
    ▶︎担当する面接官の特徴
4 . 二次募集の内定ポイント

1.今年度の就職状況と最新の動向

セミナーの始まりでは、令和6年3月卒業予定の生徒の選考日程やスケジュールについて共有いたしました。
一次試験の面接が、9月16日から開始しております。

【令和6年3月卒の選考日程】
ハローワークによる求人申込書の受付開始   ・・・  6月1日
企業による学校への求人申込及び学校訪問開始 ・・・  7月1日
学校から企業への生徒の応募書類提出開始   ・・・  9月5日
企業による選考開始及び採用内定開始     ・・・  9月16日

高校生の就職活動は、求人票の解禁や募集の開始、面接選考開始とスケジュールが決まっております。令和6年3月卒業の高校生は、下記が全体スケジュールです。

一次募集の段階で一度に応募できる企業は、一人一社のみと決められているため、内定が出た企業にそのまま入社します。

一人一社制の内容は都道府県ごとに異なる。秋田・沖縄は一次応募から県内の企業に限り一人三社まで可能。大阪は、一人二社まで可能。和歌山は、一次応募から県内の企業に限り複数応募可能。

直近の高校生の就職状況は、全国の高卒求人倍率過去最高の3.52倍。特に首都圏はさらに倍率が上がっており、東京は10.99倍、大阪は 6.94倍、広島は4.31倍です。

高卒での就職希望者は減る中、獲得競争が激しくなっており、コロナ禍からの経済回復や人手不足も相まって、若手人材を確保したい企業が増加傾向。新しく高卒採用を始めた企業や大手参入もあります。

一方、通信制高校における進路未決定率は32.3%と高く、通信制高校に通う生徒数のうち毎年約3割(約7万人)の生徒が進路未決定のまま卒業している現実があります。
コロナ禍に、通信制高校に通う生徒数増加が加速。通信制高校に通う生徒数は、過去最高26万4,797人と前年比11.1%増となっています。少しでも進路未決定率を減らしていくためのサポートが大切です。
参考資料:政府統計ポータルサイトより高等学校(通信制)の学校数・生徒数及び教職員数

2 . 二次募集企業の特徴

これからの二次募集についてお話しました。

1.採用人数が多い企業
大人数の採用を行っており、一度にすべて採用してしまおうとすると膨大な業務量になるため、2回以上に分けて行う仕組みの企業です。

2.一次募集で高校生の応募が足りなかった企業
募集人数に対して内定者が少なかったり、一次募集で集まった生徒の中に募集職種に対して、欲しい特徴の人材が足りなかった企業。
人物を重視した採用が行われる傾向もあるため、生徒の個性や特徴をもう一度整理しておくと対策しやすいです。

3.これから採用活動を開始する企業
高卒採用が初めての企業も多数。夏までの大卒採用に苦戦し、高卒採用を再開する企業や退職者が出て新卒採用で補うために追加で募集をかけた企業もあります。

▶︎企業が高校新卒社員に求める能力


担当者の着眼点としては、“一緒に働きやすい相手かどうか。”“入社後に業務を教え育てていくうえで、必要となる基本的な能力・資質がありそうか。”です。

また、生徒の選択肢を広げるサポートとして、学校に届いた求人票の中だけで生徒に求人を紹介するのではなく、高卒就職情報WEB提供サービス等を使って多くの中からよりあった仕事を探す時間を創り、可能性を拡げましょう!

3 . 複数応募

一人一社制は高卒採用ルールの基本ですが、東京などでは10月1日以降、企業が複数社応募を認めた場合にのみ同時に2社の求人に応募できます。
複数応募可能な企業かどうかを判断する項目は、求人票の『4.選考』に『可』とあればOKです。

複数応募の開始タイミングは地域で違いがあるため、『都道府県高等学校就職問題検討会議における申し合わせ等』で確認をお願いします。
高卒就職情報WEB提供サービス 『都道府県高等学校就職問題検討会議における申し合わせ等

▶︎担当する面接官の特徴

  • 配属先の現場の責任者
  • 実際の教育担当になる現場社員
  • 採用担当の人事の人
  • 社長など代表者

就職活動はアルバイトとは違い、企業も本気度が違います。枠の少ない二次応募では、特に先方のスケジュールに合わせる意識で臨めるよう指導願います。

4 . 二次募集の内定ポイント

二次募集は、他の人で決まってしまったら随時募集が終了していきます!
企業のスケジュールに合わせる意識で取り組みましょう。

一次募集の際に内定を出した顔ぶれから判断して、その中に足りない人材を二次募集の枠で求めたい企業が多いです。

判断基準が分からないと苦戦してしまうので、出来る限り職場見学でどんな人を2次募集では求めているのか質問し、面接対策に活かしましょう。
教職員と企業とのコミュニケーションの中で、求められている人材像の情報を吸い上げて面接対策に活かしたり、ミスマッチを防ぐ材料にしてください。

教職員の皆さまのお話

最後に、ご参加いただいた教職員の皆さまから最近の生徒支援のお話を聞かせて頂きました。

  • 生徒の「好き」を仕事にするサポートをする。
  • まずは趣味を続けるスモールステップから継続する力を養えたら。その後、県内就職を目指せるように支援していく。
  • 職場見学に行けたというだけで120点満点だと感動する瞬間があった。
  • 進学することも、就職することも、“通う”ことに不安があるが週3日なら継続できそうとなり、継続できている生徒がいる。
  • 体力がいる、ガツガツした仕事は合う生徒が浮かばないが、いろんな職種の企業が短い日数で受け入れの輪が広がっていくと有難い。
  • 教職員からみた生徒の適性か、生徒の希望のものか、職業選択支援で迷うことがある。
  • キャンパスの生徒自体の数が少ないこともあるが、自身も勉強しながら寄り添っていきたい。

キャリアbaseも出口支援の1つとして、スモールステップについて関わる企業の皆さまへ働きかけを進めて参ります。
本日もご参加いただきありがとうございます!

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