2024.09.05
「若年就労困難者のための包括的就労支援事業」事前評価アンケート途中結果まとめ①(2024年8月現在分)

キャリアbaseは、公益財団法人ちばのWA地域づくり基金様が実施する、休眠預金等活用法に基づいた「若年就労困難者のための包括的就労支援事業」を推進する実行団体に選ばれています。
これまで、事業の“事前評価”のために、高校生や教職員の皆様・企業様向けにアンケートの取得やヒアリングを行ってまいりました。そこで今回のブログでは、8月末までのアンケート結果やヒアリング内容の結果をご報告いたします。
事前評価についての詳細は、コチラのブログをご覧ください。
高校生向けアンケートの途中結果(2024年8月現在分)
高校生向けのアンケートは、主にキャリアbaseが開催するガイダンスやイベント後に行いました。個人が特定されないよう匿名データとして取得し、本事業の事前評価だけでなく、高校生のニーズを捉えることで支援活動や運営改善に用いていく予定です。
■高校生向けアンケート調査概要
調査方法:授業・ガイダンス・イベント後にアンケートフォームにて回収
調査期間:2024年6月~2024年8月
対象者:全日制高校・通信制高校に通う生徒
回収数:1,011サンプル
この事前調査のアンケート結果からは、次のような傾向を読み取ることができました。
【通信制高校に通う生徒の現状】
- 全日制高校の生徒よりも自己肯定感が低い傾向にあり、就職活動に不安を抱えている生徒が多い
- 進学の心配をする生徒がいる一方で、就職・仕事に関する不安を記載する生徒が多い傾向
1学年時から自己理解や仕事・就職に関するキャリア教育を続けていくことで、不安の言語化や自分の将来と向き合う時間が持てるのではないかということと、個の状況に合わせた就職活動は、キャリアbaseで行っている個別就労支援でサポートができそうです。
【アンケート自由記述 一部抜粋】
- 小学校高学年から不登校で、仕事を続けていけるか、家から外に出るのが不安で怖い。
- 自分は体力が人より少なく、忍耐力もあまり強いほうではないので、凄く心配です。
- 将来を考えても、自分が何をしているのか見当がつかない。
- 障がい者雇用があるか知りたい。
通信制高校に通う生徒が上記のような悩みを抱える一方で、全日制の生徒の中にも2年生で「今、諸事情で環境が変化し過ぎている。勉強とバイトなどのバランスがうまく保てずに辛い。」という生徒もおり、不安や悩みを抱えています。
全日制・通信制といった学校種別に関わらず、「相談できる人がいない」という回答も見られたため、アンケート結果を踏まえて、相談できる人・場所を持つ必要性を感じ取りました。
今後の本事業の予定
事前評価を経て、ロジックモデルや事業計画・評価計画の見直しを進めており、10月25日には事前評価レビューを実施予定です。
引き続き、高校生や教職員の皆様、企業の皆様と多くの方にご協力をいただきながら、本事業を進めていきたいと考えております。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。